八ツ場ダムに「ダムアワード」最高賞 台風19号の被害低減が評価
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台風19号による大雨で急激に水位を上げた八ツ場ダム=昨年10月13日

 全国のダム愛好家が選ぶ「日本ダムアワード2019」(同選考委員会主催)で、本年度完成予定の群馬県の八ツ場ダム(長野原町)が最高賞のダム大賞と部門賞の洪水調整賞に選ばれた。各地に甚大な被害をもたらした昨年10月の台風19号の豪雨の際、水をためて安全性を確認する試験湛水たんすい中にもかかわらず満水近くまで大量の水をため、下流域の被害低減に役立った点が評価されたとみられる。

◎2012年スタート 沼田の薗原ダムに続き群馬2例目
 同選考委によると、昨年12月28日に東京・渋谷で開かれた選考会で決定した。選考委員と観客計約150人が投票し、ノミネートされた全国22ダムの中から選ばれた。管轄する国土交通省八ツ場ダム工事事務所にはトロフィーなどが贈られる。

 八ツ場ダムは昨年10月1日に試験的に貯水を始め、満水までは3~4カ月かかると見込まれていた。その後、台風19号による豪雨により12日から13日にかけて水位が50メートル余り急上昇し、15日に満水となった。流入量のほぼ全てをためたといい、下流域が水害を免れたとされる。報道や会員制交流サイト(SNS)を通じて話題となった。

 同事務所は「ダムの役割や効果の周知を目的としたアワードで大賞を頂いたことは光栄。受賞にふさわしいダムとなるよう、完成までしっかりと取り組みたい」としている。

 日本ダムアワードは、ダム愛好家により2012年から行われている。ダムファン有志の選考委員らによる投票で、さまざまな観点から1年間で印象に残る働きをしたダムの功績をたたえている。群馬県関係の大賞受賞は同年の薗原ダム(沼田市)に続き2度目。八ツ場ダムは17年にイベント賞に選ばれている。

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