路線バス「全く利用せず」8割 渋川市 交通再構築へ市民調査
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 群馬県渋川市が公共交通網の再構築に向けて実施した市民アンケートで、「路線バスを全く利用しない」と回答した人が79.5%に上ることが分かった。週1回以上利用する人は2.0%、年に数回以上の人を含めても17.8%と利用は低調だ。結果を踏まえ、市は路線や運行時間を見直す考え。鉄道やタクシーも含めた公共交通を利用しやすくなるよう改善する。

 アンケートは同市合併後初めて実施した。昨年8~9月に15~90歳の4000人を対象に行い、1727人(43.2%)から回答を得た。

 バスを全く利用しない人は、15~19歳の50%を除き、各年代で7割を超えた。理由は「車が便利だから」が最多で、「目的地まで直接行けない、乗り換えが面倒」「利用したい時間帯にバスがない」の順だった。

 利便性向上のための取り組みとして、「運行本数を増やす」「経路を大幅に見直す」「事前予約制のデマンドバスを導入する」を求める回答が多かった。

 地域差も明らかになった。バスを利用している人の割合が最も高いのは伊香保地区(39.0%)で、最も低いのは小野上地区(10.6%)だった。伊香保は温泉街への便が多いことが利用を押し上げているとみられる。

 市交通政策課は「高齢化が進む中、市民の移動を支える公共交通を利用しやすくする必要がある」とする。本年度中にバス路線や運行時間の見直し方針を固め、新年度に地区別説明会で市民の意見を聞きながら具体的な事業計画をまとめる。

 市は本年度、地域公共交通再生協議会を立ち上げ、時代に合った交通網づくりに着手した。高齢ドライバーによる関越道の逆走死亡事故の発生を受け、昨年12月には「高齢者移動支援センター」(フリーダイヤル0120-913-123)を開設。市民がマイカー以外でスムーズに外出できる環境整備に力を入れている。

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