免許返納が最多の8873人に 昨年の県内 池袋の事故後に大幅増
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群馬県内の運転免許自主返納者

 2019年に群馬県内で運転免許を自主返納した人は前年比25.8%増の8873人に上り、過去最多だったことが群馬県警のまとめで分かった。返納者数は4月まで前年を下回るペースだったが、東京・池袋での事故をはじめ全国で高齢運転者による死傷事故が相次いだことが返納を後押ししたとみられる。県警は「運転技術に不安を感じている人は家族や警察に相談してほしい」としている。

◎5月以降に700~900人台で推移
 県警運転免許課によると、昨年の月別返納者数は1~4月は500~600人台だった。4月に東京・池袋で80代男性が運転する乗用車が暴走して9人死傷する事故が発生すると、5月から返納者が大幅に増加し、5~12月は700~900人台で推移した。

 返納者の大多数を占める65歳以上の8655人に返納理由を尋ねたところ、「運転の必要がない」が7406人で最多。「身体機能の低下を自覚」が907人、「家族などの勧め」が280人、「適性検査の結果を参考にした」が62人だった。

 免許の返納制度は1998年の道交法改正時にスタート。当初の県内の返納者は年間100人前後だったが、2015年に3000人を突破し、増加傾向が続いている。県内32市町村(昨年12月時点)は返納者に対し、運転経歴証明書の交付手数料の助成やバスカード配布などで、車を運転しない生活を支援している。

 県内では昨年、免許を自主返納した80代男性が車を運転して高校生をはねたほか、別の80代男性が関越道を逆走、車に衝突して死亡する事故も発生した。同課は「車の運転に不安を感じる人は安全運転相談ダイヤル(#8080)に電話して相談してほしい」と呼び掛けている。

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