みんなの居場所 街中に 不登校やLGBT当事者の会が資金募る
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共同スペース設置に向け準備するハレルワ、アリスの広場の関係者(木暮伸也撮影、アーツ前橋提供)

 群馬県内を拠点に活動するセクシュアルマイノリティー支援団体「ハレルワ」と、不登校や引きこもりの若者のためのフリースペース「アリスの広場」(前橋市南町)が、同市中心街に共同スペースを開設しようと、クラウドファンディングを活用した資金募集を始めた。名前は「まちのほけんしつ」。不登校や引きこもり、LGBTの当事者だけでなく、全ての人が自由に使える居場所づくりのため、建物改修などの準備資金120万円を募り、4月の開館を目指す。

 同市千代田町のオリオン通り商店街で、かつては店舗兼住宅として使われていた3階建ての空き家を改修して活用する。昨年7月から改修作業に取り組み、現在は内装工事の準備を進めている。

 ハレルワは2015年に設立。前橋、高崎両市内で月1度の交流会を開いている。SNSやメールで相談に応じていたが、これまで常設の事務所スペースがなく、場所を探していた。交流会が郊外で開かれることもあり、マイカーのない中高生が参加しづらいという課題もあったという。

 そんな中、代表の間々田久渚ひさなさん(28)は知人を介してアリスの広場理事長の佐藤真人さん(38)と出会った。性別違和や性的指向と不登校は密接に絡んでいるケースも多いとして、多様な悩みを抱える人が集まれる居場所をともにつくることを模索。アリスの広場も、相談件数の増加などを背景に、新しい拠点を探していた。

 「ありのままの自分を認めてくれる人の存在が大切。交流を育める場所にしたい」と間々田さん。自身も不登校になった経験があり、フリースペースに助けられたという佐藤さんは「学校での価値観に縛られる必要はない。子どもたちの考え方が広がる場になれば」と期待している。

 1階は共同のフリースペース、2階は両団体の事務所や個別の相談場所を予定している。1階には心理学や精神医学、LGBTに関する本を置く。イベントを通じて街中のにぎわい創出につなげたいとの思いもある。

 2月末まで、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で受け付けている。詳細は同サイト(https://readyfor.jp/projects/matihoke)へ。

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