《NEWSインサイド》太田に一時保護所 子どものケア 手厚く
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 虐待を受けるなどした子どもを家庭から引き離す「一時保護」を円滑に行うため、群馬県は4月、新築移転する東部児童相談所(太田市)に、県内2カ所目となる一時保護所を開設する。現在、唯一運用されている中央児童相談所(前橋市)の保護所の慢性的な定員超過を解消し、手厚いケアにつなげる。他県では体制が整っていながら一時保護が的確に行われず事態の深刻化を招いた事例もあり、適切な運用が今後の課題となりそうだ。

■定員超過解消■
 県内で2018年度に一時保護した人数は711人。うち527人を中央児相が受け入れ、年306日が定員(36人)超過となった。残る184人は、2歳未満のため乳児院に預けるなど民間委託した。

 定員超過の要因として、県は虐待に対する社会的関心の高まりを挙げる。児相への相談件数が18年度1374件と過去最多となる中、県児童福祉課は「保護するかどうかを厳しく見定めつつ、積極的に対応した結果」と説明する。

 《一時保護》 子どもの安全を確保する目的で、児童福祉法に基づき、虐待の通告などを受けた児童相談所長、または都道府県知事が児童を一時的に親元から引き離して保護する行政処分。原則2カ月までの保護期間中に、児童養護施設への入所や家庭復帰、里親への委託などの処遇を決める。中央児相の一時保護所では、起床、ラジオ体操、グループ活動、おやつなど基本的な時間割が設定されているが、心身の調子によって職員と個別に過ごす場面も多い。

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