亡き妻思いリンパ浮腫患部ケア専用シート 前橋の団体が資金募る
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専用ケアシートの開発を目指す山田さん(右)と根岸さん

 がん手術などでリンパ節を取り除いた後に発症するリンパ浮腫の患部を覆う専用ケアシート「とりこっとん」の商品化に向け、任意団体「nunology」(ヌノロジー、前橋市千代田町)が開発準備を進めている。上毛新聞社とグリーンファンディングが共同運営する「ハレブタイ」で、クラウドファンディングを始めた。開発のため88万円を目標に資金を募る。

 同団体の山田俊介代表(46)は昨年5月、卵巣がんで妻を亡くした。闘病中、リンパ浮腫による滲出しんしゅつ液をケアするための専用商品がなく、医師から勧められたのはペット用のトイレシート。「人間の尊厳とは何なんだ」と感じたという。

 女性の生理用ナプキンも試したが肌に合わなかった。より良いものを探す中、布ナプキンを製作する山口みどりさん(36)と根岸林乃さん(45)に出会った。同じく綿を使ったケア商品をオーダーしたところ、2人は快諾。完成する前に妻は亡くなったが、「同じ思いをしている人たちの助けになれば」と専用ケアシートの開発を目指すことにしたという。

 取り組みは、県の2019年度「地域・まちなか活性化応援事業」で優秀事業プランに選ばれている。起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)1019」でも最終審査まで進んだ。手縫いのため量産はできないが、体形や滲出の状態に応じたセミオーダーで患者に寄り添った商品を提供する。子育て中の女性に製作を依頼し、収入増につなげてもらうことも検討している。

 山田さんは「市場に存在しないものを開発しようとしている。支援と同時に、多くの人に取り組みを知ってもらえたら」と願っている。

 募集は2月29日まで。1口3000円から受け付けている。オリジナルネックレスのほか、布ナプキン講座やアロマ基礎講座の受講などの返礼がある。詳細はハレブタイのホームページ(https://greenfunding.jp/harebutai/)で紹介している。

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