渋川市が10人にキッズガード委嘱 大津事故受け園外活動見守り
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高木勉市長から委嘱されたキッズガード。専用の帽子とビブスを着用して活動する

 昨年5月に発生した大津市の保育園児死傷事故を受けて緊急交通安全対策を進めてきた群馬県渋川市は20日、園児の園外活動を見守るボランティアの「キッズガード」に市民10人を委嘱した。保育所や幼稚園の要請を受けて散歩などに同行し、安全確保に目を配る。大津の事故を受け、国はキッズガードの配置を推進しており、市によると県内自治体では初めて。

 保育所や幼稚園の原則半径500メートルに設定した「キッズゾーン」の範囲内で、子どもたちが散歩などに出掛けた際、事件や事故に巻き込まれないよう安全確保に携わる。渋川署による講習や危険箇所の確認といった研修会を受講し、見守り活動を始める。任期は1年で再任もできる。

 市役所で行った委嘱式で、高木勉市長は「子どもたちは園内だけでなく、外でさまざまな物に触れることで健やかに成長する。安全に行動できるよう皆さんに活動してほしい」と述べ、委嘱状と活動用の帽子、ビブスを手渡した。

 10人は公募や施設などの推薦で選ばれた。元幼稚園教諭の寺川喜美江さん(63)は「長年保育の現場にいたので、大津の事故は人ごとではなかった」と応募の理由を説明。「保育士や教諭が躊躇ちゅうちょせずに子どもたちを園外に連れて行けるよう、取り組みたい」と抱負を述べた。

 市は昨年末、市内の保育所など21施設の周囲にキッズゾーンを設定した。今後、約150カ所に標識を掲示してドライバーに安全運転を促す。キッズガードも各施設に少なくとも1人の配置を目指し、増員する。

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