火山の脅威 忘れず 本白根山噴火2年 犠牲者悼み献花や黙とう
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黙とうをささげるスキー場の職員ら

 訓練中だった自衛隊員ら12人が死傷した草津白根山の本白根山(群馬県草津町、2171メートル)の噴火から23日で2年となった。本白根山の麓にある草津温泉スキー場には同日、献花台が設けられ、スキー場職員たちが犠牲者の冥福と火山活動の沈静化を祈った。

◎観光客の入り込み数は回復基調
 献花台は多くのスキーヤーでにぎわうゲレンデの一角に設けられた。職員たちは噴火発生時刻の午前10時2分に合わせて30秒間の黙とうをささげた。その後、一人ずつ花を手向け、犠牲者を悼んだ。同スキー場を運営する草津観光公社の長井英二社長は「噴火した2年前のことは今もはっきり覚えている。火山の脅威を忘れず、安全安心を第一に今後もスキー場を運営していきたい」と話した。

 噴火は麓に位置する温泉街にも影響をもたらし、観光関係者は噴火直後に宿泊のキャンセルが続くなど風評被害に悩まされた。しかし、昨年に条件付きで通行規制が解除された志賀草津道路(国道292号)の開通や、町全体で取り組んだキャンペーンが奏功し、入り込み客数は噴火前の水準まで回復した。

 町によると、2019年度の草津町への総入り込み客数は昨年11月時点(4~11月)で約214万人と、前年同期の約195万人を大きく上回っている。担当者は「このまま推移すれば、過去最高の330万人を超えそうだ」と話す。

 本白根山は19年4月に噴火警戒レベルが1(活火山であることに留意)へと引き下げられた。それでも、町では火口周辺の規制を続けている。黒岩信忠町長は「草津温泉は火山の恵みで成り立っている。火山と共生していくために、安全を第一に考えていきたい」としている。

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