群馬県内観光、期待の春節入り 感染防止策に不安も
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 新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大する中、中国の大型連休、春節(旧正月)が24日始まる。群馬県内の観光関係者らは中国人観光客の増加を期待する一方、感染防止対策の難しさを口にする。

 本県に宿泊する外国人のうち中華圏は7割を占めており、春節は書き入れ時となる。多くの観光客を呼び込もうと、中沢ヴィレッジ(草津町)は昨年末に簡体字と繁体字を含む4カ国語表記を館内に取り入れた。担当者は「中国人客の増加を見据え、受け入れ態勢を整えてきた」と期待する。

 ホテルを併設するスキー場のホワイトワールド尾瀬岩鞍(片品村)は、中国で普及しているスマートフォン決済の「アリペイ」などを昨年導入。現地の旅行会社訪問や旅行展への出展効果もあり、今冬は「昨季の倍近い中国人の予約が入っている」(担当者)。

 一方、感染対策の難しさを指摘する関係者も。伊香保温泉の旅館は「トイレや洗面所に設置しているアルコール消毒くらいしか対策がない」と不安を口にし、草津温泉の旅館は「宿泊客に体温を測ってもらうわけにもいかない」と国の水際対策強化を望んだ。

 多くの人が利用する交通機関も対応を迫られている。JR東日本高崎支社は、手洗いうがいの徹底や、せきやくしゃみをしている従業員へのマスクの着用を呼び掛けるなど警戒のレベルを上げた。県バス協会は「動向を注視し、業界全体で対応を考える」とする。

 新型肺炎(SARS)発生時の状況を思い出すのは中国旅行も扱う群馬トラベルセンター(前橋市)。担当者は「旅行マインドが冷え込まないか心配」と早期の収束を祈った。

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