JR吾妻線 21日全線開通 台風で不通の長野原草津口-大前再開
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昨年10月の台風19号のため、嬬恋村のJR万座・鹿沢口駅付近で線路上に土砂や倒木が流入し、運行できなくなっていた(2019年10月16日付より)

 JR東日本高崎支社は17日、昨年10月の台風19号による土砂崩れで不通となっていた群馬県のJR吾妻線・長野原草津口―大前間について、今月21日に運転を再開すると発表した。台風接近から4カ月余り。同区間の再開により、被害を受けた群馬県内のJR全路線が復旧する。台風被害からの復興に取り組む地元関係者は、群馬デスティネーションキャンペーン(DC)を前にした全線再開を歓迎した。

◎当面は徐行運転
 吾妻線は、台風接近に伴い昨年10月12日に計画運休し、13日にかけての大雨により長野原草津口―大前間で土砂崩れが発生。運転再開区間や運転本数を少しずつ回復したが、線路内への大量の土砂流入や電柱の倒壊などのため同区間は復旧に時間がかかっていた。

 高崎支社によると、21日始発からの運転再開後も当面は同区間を徐行運転するため従来よりも時間が3~4分長くかかるという。

 また、徐行運転のため通勤通学客の乗り換えに影響が大きいことから、万座・鹿沢口駅を午前6時51分に発車する高崎行き上り1便について、同駅―長野原草津口駅間のバス輸送を継続する。おおむね2カ月間で解消する見込み。

 生活や観光の足として再開を待ち望んだ地元からは喜ぶ声が聞かれた。

 嬬恋村の担当者は「群馬DCの前に開通するのは良かった。少しずつだが村は元通りの姿に戻っている。復旧した姿を見せることで観光の追い風にもなる」と喜ぶ。村は新年度、住民や観光客に吾妻線の利用促進を呼び掛けるキャンペーンを検討しているという。

 嬬恋高では村外の生徒約40人が代替輸送バスで通学している。同校によると、バスを利用する生徒たちは運行時間に合わせ、従来より20分ほど登校が遅くなったり、部活動を早く切り上げたりしている。

 台風19号によるJRの被害を巡っては、両毛線岩舟―栃木間が11月11日に、八高線北藤岡―寄居間が同月27日にそれぞれ再開した。

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