卒業式の縮小や修学旅行延期も 新型肺炎で群馬県内学校
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 感染が拡大する新型コロナウイルスへの対策を巡り、萩生田光一文部科学相が同じ市町村の学校で感染が拡大した場合、感染者がいない学校でも休校などの検討を要請する考えを示したことを受け、県内の学校や市町村教委でも対応が加速しそうだ。保護者らの不安の声を受け、卒業式の縮小や修学旅行の延期を既に決めた学校もある。ただ、行事などを楽しみにする児童生徒や保護者は多く、地域全体の休校なども影響が大きいことから「慎重に見極めたい」との声も強い。

 「きょうだい間などで感染が一気に拡大する恐れがある。患者が出た場合、村内の小中学校で一斉に休校の措置を取る可能性がある」。榛東村教委の担当者は25日、国の方針も踏まえて対応を検討する考えを示した。村では卒業式の時間を短縮するため、校長や来賓のあいさつを省くことも検討する。板倉町教委も小学校の卒業式を卒業生とその保護者だけで開き、不特定多数との接触を極力なくす方針だ。

 高崎市教委は周辺校を含めた休校について「一つの選択肢として検討していく必要がある」と説明。卒業式の縮小は「子どもたちや保護者の気持ちを考えると中止したり、保護者の出席を断ったりするのは簡単にはできない」と慎重な姿勢を示した。

 桐生市内の中学2校は都内で2~3月に予定していた校外学習の中止を決めている。市教委の担当者は「状況や国の方針が日に日に変わっているが、児童生徒や教職員の安全を守るために、何とか付いていくしかない」と対応に追われている。

 新島学園(安中市)は3月に予定していた中学2年の近畿地方への研修旅行を延期。高校1年の九州地方への修学旅行も延期する方向で検討している。同校は「感染のリスクを考えるとやむを得ない」とした。

 群馬医療福祉大などを運営する昌賢学園(前橋市)も卒業式を縮小し、学部ごとに教室で行う方針を決めた。

 県教委は「刻々と状況が変化する中、国が方向性を示した方が対応しやすい」とし、文科省の方針を踏まえ、県の方針を決めたいとしている。

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