休校要請に戸惑い広がる 公立高校後期選抜は感染者の追試を検討
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 安倍晋三首相は27日の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、3月2日から春休みに入るまで全国の小中学校、高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請する考えを表明した。

◎「唐突」「仕事休めぬ」 教育関係者や保護者から不安の声
 首相による突然の休校要請を受け、群馬県各地の教育委員会や学校の関係者は戸惑いの表情を見せた。渋川市は4月上旬まで市内の全小中学校を臨時休校とすることをいち早く決定。他の市町村教委も対応を検討する。保護者は子どもの感染防止のためと一定の理解を示しながらも、「仕事を休むわけにはいかない」と不安を口にした。

 県教委高校教育課の担当者は27日夕、「ニュースを見て驚いた。文部科学省から通知を受け次第、対応を検討したい」と困惑した様子で話した。小中学校を担当する義務教育課は「情報収集に当たっている」とした。

 渋川市は同日夜、新型コロナウイルス対策本部を立ち上げ、市内の小中学校全23校を3月2日から4月6日まで臨時休校とすることを決めた。高木勉市長は「国の要請に従い、まん延防止を最優先に取り組んでいく」と述べた。同市教委は今月28日に臨時校長会を開き、学童保育や市立幼稚園、卒業式などの対応を話し合う。

 高崎高の加藤聡校長は「備えあれば憂いなしということだろうが、唐突でびっくりしている。入試はどうするのか。県教委の指示に従いながら対応するしかない」と述べた。

 前橋市内の小学生と保育園児計3人の母親(36)はパートの保育士。「子どもへの感染防止を考えると首相の判断はやむを得ないが、仕事を長くは休めない」とし、両親に協力を仰ぐことも考えているという。

 看護師として働く同市の小学生の母親(40)は「急な話。自宅ではできない仕事なのでどうしたらいいのか」と苦悩。市内で学童保育を運営する女性は「親が働けなくなってしまう。市の対応を受けて、できることなら開所したい」と話した。

◎公立高校後期選抜感染者の追試検討 県教委
 県内公立高校の後期選抜・定時制課程選抜について、県教委は27日、新型コロナウイルスに感染した志願者が受験できなかった場合、追試を行う方向で検討すると明らかにした。試験の具体的な方法について協議を進める。選抜は予定通り3月10、11の両日に行うとしている。

 県庁で開かれた高校校長会議で説明した。文部科学省は全国の都道府県教委などに対し、新型ウイルスに感染した受験生などへの受験機会を確保するため、追試の検討を要請していた。

 後期選抜は27日に願書の受け付けが始まり、66校で計6544人を募集する。

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