《ぐんま再発見》織都の技に付加価値 桐生・繊維復興へ動く
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繊維に有効成分を付着させる糸コーティング機

 “織都”群馬県桐生市で繊維産業の復興に向けた動きが活発化している。最新技術で付加価値の高い繊維や布を生み出す研究が盛んになっているのに加え、伝統的な絹織物を現代風にアレンジして海外輸出を促進する。糸に絡めた誘客を進め、多くの人が行き交う街の復活を目指す。

 「価格が安い外国製品に対抗するには、繊維の付加価値を高めていくしかない」。県繊維工業試験場(同市相生町)で繊維の加工実験に取り組む斎藤宏生産技術係長は力を込める。

■先端の研究融合
 同試験場は県内企業の技術開発を後押しする新設備を続々と導入している。2018年に設置した「糸コーティング機」は涼しさや暖かさを感じられたり、丈夫さを増したりできるさまざまな有効成分を繊維に付着できる装置だ。糸に付着させることで、生地の状態で加工した衣服に比べて肌触りが柔らかくなり、快適な着心地を提供できるとする。

 月内に温度や湿度を調整して着心地を数値化できる「人間工学評価室」を新設する。室内に真夏や極寒地域の気象条件を再現し、炎天下でも涼しく過ごせる着物や、冷凍室で活用できる防護服などの開発に取り組む予定だ。

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