大学同窓会への院長寄稿に遺族反発 群馬大病院手術死問題
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 群馬大医学部附属病院(前橋市)で腹腔ふくくう鏡などの手術を受けた患者が死亡した問題を巡り、田村遵一病院長が同大医学部の同窓会誌への寄稿で、執刀した男性医師と診療科長について「ずさんな診療をしていたのではない」などと記していたことが2日までに分かった。一部の遺族でつくる遺族会と被害対策弁護団は「2人を擁護する発言」などと批判し、田村病院長の考えをただす文書を送付。反発を受けて、同窓会はホームページ(HP)から寄稿文を削除し、田村病院長のおわびを掲載した。

◎同窓会ホームページの掲載削除 おわびを掲載
 寄稿したのは昨年12月発行の会誌。病院の現状を紹介する文章で、2人について「まるで殺人鬼のごとく報道され、個人的には本当に気の毒」「彼らは決してずさんな診療をしていたのではなく、手術を希望して受診した進行がんの方のご希望に応えるべく努力し、また病院の経営に寄与するつもりであった」とした。

 一方、2人の懲戒処分については「やむを得ない結論」と指摘。「多発死亡例を引き起こした根本原因は病院体制の不備にあり、賠償責任は組織としての病院が負う」ともしていた。

 遺族会は「問題を重く受け止めていない」などと反発している。

 同窓会は寄稿文をHPでも公開していたが、同日までに削除した上で、「不適切な表現もあり、不快な思いを抱かせてしまった」とする田村病院長のおわびを掲載した。

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