《新型コロナ》県内宿泊施設でキャンセル10万人超か 予約も半減
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、群馬県内の宿泊施設で少なくとも延べ10万人を超えるキャンセルが出ていることが6日、県旅館ホテル生活衛生同業組合のまとめで分かった。3~5月分の予約も前年同期比で5割以下になっており、影響は大型連休にまで及んでいる状況。宿泊施設の倒産を危惧する関係者もおり、一刻も早い支援の拡充を求める声が上がっている。

 同組合に所属する約460の宿泊施設から、草津や伊香保など県内4大温泉地の施設を中心に約100施設を選び、3月2日時点の状況を調査した。

 キャンセルは、安倍晋三首相が各種催しの自粛や一斉休校を要請した2月下旬ごろから急増しているという。3~5月の予約状況も前年同期の半数以下と深刻な状況となっている。団体・ツアー客のまとまったキャンセルが多く、中には1カ月で数人分の予約がなくなった施設も。一方で、個人客が中心の小規模な施設ではキャンセルが発生していない所もあるという。

 同組合は「事業者にとっては影響がいつ終息するのか、先が見通せないのがつらい」とし、観光客らに対して「各施設は感染予防策を講じているので安心してほしい」と利用を呼び掛ける。

 4月からは大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」が始まり、誘客に向けた盛り上がりが期待されただけに、関係者の落胆は大きい。県観光物産国際協会は客数の減少が続けば事業者が従業員を雇い続けられず、観光客が戻っても従業員がいない状況になりかねないと指摘。「政府や自治体には一刻も早く、助成金など直接的な支援をお願いしたい」と窮状を訴える。

 政府は中国と韓国からの入国制限を強化すると発表しており、群馬経済研究所は「インバウンド(訪日外国人客)はさらに減少する」と予測する。来訪客数が減れば、運転資金が不足する施設が出てくる可能性があると指摘し、「今の状況が続けば、倒産が多発する恐れもある」と警戒感を示している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事