《新型コロナ》学習ドリルの売り上げが急増 小中休校で余波?
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小中学生向けの学習ドリルコーナーを大きく展開した売り場=高崎市の戸田書店高崎店

 新型コロナウイルスの感染対策に伴う学校の臨時休校が続く中、群馬県内の書店で自宅学習用の教材や書籍の売り上げが急増している。例年は新学年に備える予習用参考書に売れ筋が切り替わるはずが、学年の総復習をできる学習ドリルの需要が高く、品薄状態となる店舗もある。時間を持て余さないようにと、歴史や伝記といった学習用漫画や巻数の多い児童向け小説などの人気も高まっている。

◎前年比4倍の店舗も 日販ランキング トップ20に5冊
 雑誌から専門書まで幅広く取りそろえる戸田書店高崎店(高崎市)では、政府が臨時休校を発表した直後の今月初週、小中学生向け学習参考書の売り上げが前年比の約4倍、中学生向け学習参考書も3倍近くに跳ね上がった。学年別で年間の総復習をするドリルが特に人気で、既に品薄状態のものもあるという。

 担当者は「例年なら3月に翌シーズン向けの参考書が売れるはず。復習用が売れるのは異例だ」と驚きを隠さない。学習ドリルの置き場所を尋ねられることが増えたため、店内の目につきやすいところに陳列ラックを移したという。

 同市に住む小学3年の女子児童は、臨時休校を活用して苦手科目を克服しようと、ドリルを探しに来店した。別の母親(35)は「ゲームをする時間が増えて困る」と3人の子どもが家にこもりきりの状況を心配する。4月から中学に進学する長男のために「忘れている箇所を今のうちに復習できるように」と6年生向けの総復習ドリルを購入していた。

 紀伊國屋書店前橋店(前橋市)でも学習用書籍の需要増を受け、本棚の一部を入れ替えて目立つように配置している。子どもが留守番中に暇を持て余さないようにと学習用漫画や巻数の多い長編小説も取りそろえた。保護者と一緒に読める防災や防犯関連の書籍も充実させている。

 出版取次大手の日本出版販売(日販)が発表した全国の書店での販売実績を基にした「総合週間ランキング」(2月24日~3月1日、文庫やコミックを除く)では、小学生向け学習ドリルが上位20位に5冊入った。前週のランキングでは上位100位にドリルは1冊も入っておらず、同社は「一斉休校に伴い、家庭での自宅学習用として売り上げが急増したのではないか」と分析している。

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