26市町村で7日開校 高崎と館林は判断持ち越し 一斉休校
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 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐための一斉休校を巡り、文部科学省は24日、新年度の再開に向けた指針を都道府県教委などに通知した。密閉、密集、近距離会話の3条件が重なるのを徹底して回避するよう求め、マスク着用も促した。県内では同日時点で、住民の感染が判明した太田市や大泉町を含む26市町村が4月7日からの開校を決定したか同日の開校に向けて調整している。

◎「子ども喜ぶ」「マスク買えない」…歓迎も残る不安や懸念
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため続いている全国一斉休校を巡り、文部科学省が春休み明けの4月再開に向けた指針を示したことを受け、県内の保護者や学校関係者らは24日、再開の動きを歓迎しつつ、感染防止策を継続する必要性を口にした。学校では教室の換気や子どもの検温などの対策も強化される。マスクが入手困難な状況が続いており、保護者からは「早く買えるようにしてほしい」との切実な声も上がる。

 小中学生2人の子どもを育てる太田市の40代女性は「子どもはストレスがたまっている様子。これ以上、仕事を休むのも厳しかった」と学校再開の方向性を歓迎。ただ、県内でも新たな感染者が確認されており、「子どもが感染しないか心配」と打ち明ける。長女が小学3年の大泉町の30代女性はマスクの買い置きが少ないことを懸念し、「子どもの分は多めに買ったがもうすぐなくなり、布マスクは使いづらさがある。早く何とかしてほしい」と不安をのぞかせる。

 学校関係者も再開に向けた動きを歓迎する。前橋芳賀小の谷田久校長は「再開となれば、子どもたちが喜ぶはず。始業式などを校庭で行ったり、教職員の毎日の検温を継続したりする対策を取りたい」と意気込む。

 今回示された指針では「換気の悪い密閉空間」「多くの人が密集」「近距離での会話や発声」といった環境が重なることを避けるよう、強く求めている。新入生を含め全校生徒が650人以上になる高崎市の中学校の男性校長(59)は「子どもが密集するのをできる限り避けるため、全校集会の在り方を検討したい」と説明。始業式を放送で行うことや、「1年生を迎える会」の規模縮小などを検討するという。

 中毛地域の特別支援学校では春休み期間中も職員に体温や体調を記録させ、健康管理を徹底する方針。学校生活では、子どもを車いすに乗せる際など接触が避けられないケースも多く、男性校長は「子どもたちの安全を第一に考え、対応方法を検討していきたい」とした。

 突然の休校に伴い、多くの児童を受け入れてきた高崎市飯玉町の塚沢学童クラブの放課後児童支援員、塚越京子さん(63)は「企業や地域の支援もあり、人員が厳しい中で何とかしてきたが、長期になると厳しい面もある」と振り返る。学校再開の方向性を、「(子どもが密集しないことなどから)学校の方が安全に過ごせるかもしれない」と受け止めた。

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