館林厚生病院 看護師1人が新たに感染 基幹病院休止に不安の声
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外来診療などの受け入れ休止の貼り紙を正面玄関に掲示した館林厚生病院

 男性医師が新型コロナウイルスに感染した公立館林厚生病院について、群馬県は25日、館林市在住で同病院に勤務する40代の女性看護師の感染が新たに確認されたと発表した。今月13、14日に同感染症患者の看護に当たっていた。県は院内感染が起きた可能性が高いとみている。

◎外来・救急 7日まで休止 近隣病院へ協力要請
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、公立館林厚生病院(館林市)に勤務する60代男性医師に続き40代女性看護師の感染が確認された25日、病院側は4月7日まで外来診療や救急患者の新規受け入れを休止する方針を明らかにした。通院患者らには院内での感染に対する不安とともに、今後の治療への懸念も広がった。邑楽館林地域の基幹病院であるだけに、地域住民からも不安の声が上がった。

 「診療休止中」。病院の正面玄関には診療休止を伝える張り紙が貼られ、時折様子を見に来た通院患者らが硬い表情で引き返していた。ホームページ(HP)にも今後の診療体制を説明する文章を掲載したが、問い合わせやアクセスが殺到し、HPや病院の代表電話はつながりにくい状態が続いた。

 手術後の経過を確かめてもらうため、27日に診察を予約している板倉町の男性(88)は「連絡がなかったので病院の様子を見に来た。診察はどうなるのか」と不安そうな表情。糖尿病で4年ほど通院している館林市の女性(79)は「薬をもらうには医師が出す処方箋が必要。感染者が出た病院に出向くのは怖いが、これからどうすればいいのか」とこぼした。

 地元住民にも不安が強い。同市内に住む30代の男性会社員は「感染拡大の可能性もあるのは恐ろしい。ウイルスは目に見えないからこそ、少しでも詳しい情報を公開してほしい」と訴えた。

 市は25日夜、市役所で記者会見を開いた。須藤和臣市長や同病院の岩崎茂副院長らが出席し、今後の診療対応などを説明した。

 7日まで休止する救急搬送の受け入れを巡っては、近隣の羽生総合病院(埼玉県羽生市)や佐野厚生総合病院(栃木県佐野市)などへの協力強化などを要請した。今後は病院内の消毒を実施する予定だが、日程については調整中という。

 患者や市民らからの問い合わせに応じるため、病院の代表電話の回線数を増やすことや、市と連携して問い合わせに応対することも検討しているという。

 病院は、人工透析や抗がん剤治療といった継続治療が必要な患者には個別に診察。医師が可能と判断した場合は電話診療によって処方箋を発行する方針。担当者は「診察休止期間に外来予約をしている人には、病院から連絡する。感染拡大防止に協力をお願いしたい」と説明した。

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