光触媒×銅繊維 新シートで菌減少 群馬大 新型コロナ応用も検証
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銅繊維シートを示す板橋教授

 群馬大大学院の板橋英之教授は8日、電気部品製造の明清産業(前橋市粕川町、山田徹社長)と協力し、ウイルスなどを分解する光触媒を取り入れた銅繊維シートを開発したと発表した。実験で大腸菌を壊す力を確認したとし、新型コロナウイルスにも効果があるかどうか今後検証する。シートをマスクの上からかぶせたり、テープ状にして手すりに巻き付けたりする形での実用化を目指している。

◎大腸菌使った実験では1万分の1に
 板橋教授によると、光触媒は、紫外線が当たった時に触れている有機物の酸化を促す。銅に付いた新型コロナウイルスの生存時間が他の素材に比べて短いとする研究結果を3月に米国の大学などが示したことを受けて、銅繊維の技術を持つ同社と協力した。可視光線でも反応が起こる触媒を使い、光触媒と銅繊維を組み合わせたシートにして、特許として出願中という。

 大腸菌を (1)そのまま (2)銅繊維に触れさせる (3)光触媒の銅繊維に触れさせる―の3パターンで30分間観察すると、銅繊維に触れさせた場合はそのままに比べて菌が1割に、光触媒の銅繊維では1万分の1に減ったという。今後、菌ではなくウイルスを扱える施設と協力して検証を深める。

 せきによる飛沫ひまつ感染やドアノブなどを介した接触感染を防ぐ場面での活用を想定。マスク1枚の材料費は2000円弱と見込むが、板橋教授は「できるだけ早く実用化するためメーカーを探したい」と話す。

 問い合わせは板橋教授が会長を務めるグッドアイの電子メール(info@gudi.co.jp)へ。

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