休校延長 突然の波紋 再開予定が一転 給食パン大量廃棄、図書館も休館 新型コロナ
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急な休校措置で廃棄になった9500個のパン=8日、高崎市の群馬フードサービス

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、群馬県内の小中学校の多くが再開予定から一転して休校延長となったことが、各方面に影響を広げている。8日からの休校が前日午後に決まった高崎市では製造済みだった給食用のパンが大量に廃棄せざるを得なくなった。各地の図書館も臨時休館や施設の一部休止を延長する決定が相次ぎ、子どもや保護者からは困惑する声が上がった。

 ■食品業者■
 「心を込めて作った。まさか誰の手にも届かず一瞬で捨てられるとは…」。給食用のパンを手掛ける群馬フードサービス(高崎市)の小林孝行さん(50)は言葉を詰まらせた。高崎、安中両市が7日、急きょ8日から休校にすると発表し、同社は両市の計37の小中学校に納品予定だったパン約9500個を廃棄した。配送の前日に製造するため、休校が発表された7日午後3時には、パンは全て出来上がっていたという。

 市内の別の業者でも8日の給食用に製造していたパン約4000個が廃棄に。担当者は「食べられる物を捨てるのは非常に心苦しい」と述べた。こうした給食用パンに使われる脱脂粉乳は関税免除の代わりに学校給食以外での販売が禁止され、廃棄するしかないという。

 高崎市教委は「廃棄を出してしまった業者には直接おわびし、別の方法で支援していきたい」とした。安中市では急な休校決定に対応できず、野菜などの給食食材が納入された。市は、学童クラブや子ども食堂などに提供できないかを協議するという。

 ■図書館■
 小中学校の休校延長に伴い、図書館でも休館延長などの動きが相次ぐ。

 3月8日から休館中の前橋こども図書館は、休館を5月6日まで延ばすことを決めた。担当者は「2カ月間も休館になってしまう。子どもたちに早く本を借りてほしいが…」と話した。桐生市立図書館は3月に続き、読書室など一部を利用停止としている。高校2年の娘を持つ同市の佐藤玲さん(44)は「読書室は静かで、娘はいつも勉強に使っていた。仕方ないが、困る」と話した。

 高崎市内6か所にある市立図書館は7日まで開館していたが、感染予防のため8日以降は全面休館となった。中学3年の長男(14)がよく利用するという同市の清水真理子さん(44)は「突然の閉館で困った」と話していた。

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