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新型コロナウイルスの感染者数が全米最多のニューヨーク(NY)州で厳しい外出制限が続く中、群馬県関係者も大きな影響を受けている。いずれも安中市出身で、NY県人会長の大沢直美さん(36)とジャズシンガーの横山未希さん(33)が上毛新聞の取材に応じ、現地の生活ぶりを語った。
◎非常事だから見えた人間の温かさ NY県人会長の大沢さん
NY州は3月1日の初の感染確認から急速に広がり、今月7日現在(現地時間)で感染者約14万9000人、死者約6300人。3月下旬からの外出制限で、民間企業の全従業員に在宅勤務が義務付けられた。あらゆる集まりが禁止され、違反すると罰金が科せられる。
留学支援事業などを手掛ける大沢さんは夫と子ども3人と暮らす。自身は一切の外出を控え、買い物はインターネット通販で済ませている。人と距離を置くことや自宅待機の徹底で、「人との物理的なつながりを絶たれたのがつらい」と明かす。ただ、ネットを介して支え合い、「非常事態だからこそ見えてきた、人間の強さや温かさ」を感じている。
3月には医療危機に直面した。夫が風邪をこじらせ、PCR検査を受けて陰性だったが、陽性を疑われてかエックス線撮影を断られたという。「今もし肺炎などの症状が出たとしても、遠隔診察が基本。必要でなければ対面で診察を受けられない」と語る。
「誰かの役に立てれば」と今月3日、投稿型ウェブサービス「note(https://note.com/naomiosawa)」に現状を書き連ねると、多くの反響が寄せられた。「生きることを意識しながらも前向きに頑張っている。不安を抱える日本の方々にもエールを送りたい」とした。
◎自分にできることをしたい ジャズシンガーの横山さん
横山さんは県内での会社員生活を経て4年前に本格渡米。ピアニストの夫、大友孝彰さん(33)と共にクイーンズ地区のアパートで暮らす。屋外活動は、1人でのジョギングは許されるが、人が触れ合う可能性があるスポーツはできない。
「外出は週に1度の買い物だけ」と嘆くとともに、病院での診察が受けられるのは重症者だけとし、「知り合いも亡くなっている。(新型コロナを)甘く見ないでほしい」と訴える。
趣味を仕事にしようと米国に渡り、歌を学んだ。ライブはひと月ほど前、マンハッタンのレストランで歌ったのが最後となったが、本場の魅力を少しでも発信しようと、オンラインのボーカルレッスン(https://www.mikiyokoyamajazz.com/contact)を始めた。レッスン開始について「こんなときだからこそ、自分にできることをしたい」と話した。