新型コロナ医師ら3人感染の館林厚生病院 13日から段階的再開
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正面玄関に掲示された診療再開を説明する張り紙

 医師と看護師計3人が新型コロナウイルスに感染した群馬県の公立館林厚生病院を運営する邑楽館林医療事務組合(管理者・須藤和臣館林市長)は11日、休止していた外来診療や入院患者の受け入れなどを13日から段階的に再開していくと発表した。

 11日に記者会見し明らかにした。同病院は、民間の検査機関も活用して職員や入院患者ら943人のPCR検査を行ったという。職員の研修や防護具着脱の再訓練など、今後の感染防止に向けた対策を講じたことも説明。10日に県医師会などでつくる「県感染症対策連絡協議会」の了承を得たことから、診療再開を決めた。

 ただ、感染症指定医療機関としての対応は、早くても診療再開1~2週間後からで、診療体制を整えてからの段階的な再開になる見通しだ。

 須藤市長は「医療現場は新型コロナウイルスとの戦いの主戦場。(病院が)邑楽館林地域と連携して感染拡大を抑止していきたい」とした。感染した3人は現在も入院している。

◎診療再開に住民安堵 緊急性高い患者から
 医師ら3人の新型コロナウイルスの感染が判明し、外来診療や救急患者の新規受け入れなどを休止していた公立館林厚生病院。運営する邑楽館林医療事務組合は11日の記者会見で、13日から緊急性の高い診療から再開する方針などを発表した。救急をはじめ邑楽館林地域の医療を担ってきた同病院の診療再開に、地元住民からは安堵あんどの声が上がった。

 「地域の基幹病院である当院で院内感染が発生したことにより、住民の皆さまや関係者の方々に多大なるご心配、ご迷惑をかけたことを心よりおわび申し上げます」

 病院内で開かれた記者会見は、謝罪から始まった。須藤市長や同病院の岩崎茂副院長ら関係者約20人が出席し、謝罪の言葉とともに頭を下げた。

 会見では、感染した医師ら3人が新型コロナウイルスに感染した患者の1人に対応していたことが明らかにされ、病院側は「マスクの不適切な着用や不適切な手順による防護具の着脱などにより感染した可能性が高い」と説明した。また、大量の微粒子が発生しやすいタイプの人工呼吸器を使用していたことも、結果として感染リスクを高めたとした。

 病院では感染発覚後、職員への研修をはじめ防護具の着脱訓練などの院内感染防止対策を実施してきた。職員や入院患者らのPCR検査、健康観察が終了したことなどから、13日以降、救急搬送の受け入れや予約患者の診療などを再開していく。

 一方、感染症指定医療機関としての診療については体制を整えた上で1~2週間後の再開を目指したいとした。

 夫が同病院で治療を受けているという女性(60)=館林市=は「夫はこの辺りでは厚生病院でしか治療できない病気なので、再開が決まってほっとした」と話した。

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