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群馬大は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため延期していた本年度の授業を始め、原則全てをインターネット経由の遠隔授業に切り替えた。21日、同大は教員と学生が画面越しにやりとりする様子を報道陣に公開した。
◎見えてきた長所と短所 感染症終息後も活用へ
対象学生は全ての学部と大学院の約6400人。運営会社が教育現場に一定期間無料で提供している有料のビデオ会議サービス「Zoom(ズーム)」を導入した。当面の間はオンラインによる授業を継続する。
本年度の授業を20日に開始し、21日は共同教育学部の青木悠樹准教授による熱学の授業を公開した。青木准教授は研究室で、カメラ付きパソコンに向かって話し掛けた。画面上には、自宅でパソコンの前に座る学生11人の顔がリアルタイムで映し出された。
青木准教授は手元にタブレット型端末を用意。授業の資料を表示し、その画面を生徒のパソコン画面上にも映した。電子画面に書き込めるペンを使い、語りながら強調の下線を書き加えるなど工夫した。資料配布や課題提出には別のアプリケーションも使うという。
受講した大学院2年の氏原慎吾さん(24)は「チャット機能などで双方向の意思疎通が十分できるが、いろいろなものを同時に見るには大きな画面が必要」と感想を述べた。同学部2年の矢島佳奈さん(20)は「教室に行けないのは寂しいけど、資料が目の前で見やすい」とした。このほか、「普段の授業より、見られている緊張感がある」との声もあった。
青木准教授は、画面越しで学生の反応が読み取りにくく、間が空くことがあったとし、画面を見つめ続ける学生の疲労感も心配した上で、「好機と捉えて遠隔授業の良さを探り、感染症が落ち着いた後も活用できるようにしたい」とした。
感染予防のため、県内では同大以外の4公立大(県立女子、県立県民健康科学、前橋工科、高崎経済)や一部私大も遠隔授業を行う方針を示している。
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