一時就労者に25万円 嬬恋村が新型コロナで人手不足の農家支援
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 新型コロナウイルス感染症拡大により本年度に実習する予定だった外国人技能実習生が来日できない状況が続いている問題を受け、群馬県嬬恋村は、キャベツ農家が実習生の代わりに新たに雇い入れる労働者に対し、支援金最大25万円を給付することを決めた。栽培が本格化する繁忙期を前に、事業所の休業や工場の操業停止などで生じた余剰の労働力の受け入れ態勢を充実させ、村の基幹産業を担うキャベツ農家の人手不足解消を図りたい考えだ。

 給付対象は、予定していた実習生の受け入れができなくなったキャベツ農家が新たに雇用する労働者。各農家から支払われる賃金とは別に、1週間当たり1万円を支給する。作付けや栽培管理などの作業が本格化する6月1日から、収穫がおおむね終了する10月31日までの5カ月間就労した場合、計20万円を支給する。さらに5カ月以上の長期就労者には、5万円の支援金を追加で支給する。

 国の新型コロナ水際対策強化に伴う入国規制で外国人技能実習生が来日できない問題を巡り、嬬恋村ではキャベツ農家約120戸で計220人以上の人員が不足する見込み。

 こうした深刻な人手不足を解消しようと、JA嬬恋村や嬬恋キャベツ振興事業協同組合などが、雇い止めなどで新たな就業先を探している人や勤務先の休業で休職状態となっている人などを対象に、一時的な農業就業者を募集している。村は就労者への支援金のほか、募集に関する経費を支援するため同組合に500万円を支給する。

 村内では外出自粛のあおりを受けて休業を余儀なくされた旅館やホテルなどもあることから、こうした事業所の従業員の一時的な雇用の受け皿としても期待される。

 村は本年度一般会計補正予算に5000万円を計上。このうち労働者への支援金が4500万円、求人募集する組合への経費補助は500万円。

 熊川栄村長は「日本一のキャベツの産地を守るため支援を決めた。支援金を支給し、ほかの求人と差別化を図ることで一人でも多くの人が村に来てくれれば」と話した。

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