《新型コロナ》群馬県で増加傾向 拡大歯止めGWが正念場
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 群馬県で新型コロナウイルス感染症の患者は計140人(25日午後6時現在)が確認され、うち高齢者12人が死亡している。4月中旬から感染拡大が急速に進んだ。一方、群馬県では知事による外出の自粛要請から2週間以上が経過。自粛の効果が問われる時期に大型連休に入る。感染拡大の防止は重要な局面に差し掛かる。

■10日を境に急転

 3月7日に県内で初めて感染者が確認され、4月9日まで断続的に少数が確認された。25日までの集計を基に感染が確認された日数を比較すると、3月中の計9日に対し、4月はほぼ倍増して計19日となった。

 状況は4月10日を境に一変した。同日に初めて2桁となる11人、翌11日には伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和のその」の33人を含め35人の感染が判明。10~17日だけで81人増えた。累計140人のうち、同施設関係の67人が半数近くを占める。

 140人を年代別に見ると、60代が最多の25人で、50代23人、80代22人と続く。同施設での集団感染により高齢者が多いが、40代以下も計46人で3割超。うち35人は10日以降に確認され、比較的若い世代の感染が目立つようになった。

 死者12人(男性9人、女性3人)はいずれも基礎疾患がある人で、大半が80、90代の同施設入居者。同施設での初確認の2日後には入居者の最初の死亡が確認された。いずれも基礎疾患の内容は公表されていないが、高齢者の場合は命の危険に直結するリスクの高さがうかがえる。

■経路不明は少数

 感染確認が増加する一方、感染経路が不明の割合は大都市圏に比べ低い。県保健予防課によると、140人のうち感染経路が分からないのは23人(16・4%)。感染拡大に伴い懸念される市中感染について、同課は「『明らかに、かなりのペースで広がっている』という状況ではない」と捉える。

 群馬県では政府の緊急事態宣言に連動して、山本一太知事が7日に外出の自粛を求めた。要請から2週間を過ぎたが、同課は「陽性者数は全国的に増加しており、今後も予断を許さない」とする。警戒を緩められない事態が続き、多くの人が不便さや息苦しさを感じながら大型連休を迎える。

 群馬県では「今が感染拡大を防げるかの正念場」(同課)となる。連休中は今まで以上に県民の協力が必要だとして、不要不急の外出自粛や、密閉・密集・密接の「3密」の回避、人との接触も減らす行動の徹底を求めている。

◎25日の検査結果は全て陰性

 県と前橋、高崎両市は25日、同日行ったPCR検査48件の結果について、全て陰性だったと発表した。

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