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《コロナと向き合う (6)》雇用流動 検討も必要 連合群馬会長・佐藤英夫さん
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《コロナと向き合う (5)》苦境の人へ情報早く NPO法人「結いの家」理事長・尾崎多美子さん
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 新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請や宿泊施設への休業要請...
 
《コロナと向き合う (3)》発熱外来増で安全担保 県医師会長・須藤英仁さん
 新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、医療従事者が厳しい状況に置かれてい...
 
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 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、苦境に立たされている群馬県内の経済。休...
《コロナと向き合う (3)》発熱外来増で安全担保 県医師会長・須藤英仁さん
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 新型コロナウイルスの感染者増加に伴い、医療従事者が厳しい状況に置かれている。群馬県医師会長の須藤英仁さん(68)は発熱した人を診察するための「発熱外来」を増やし、新たな医療スキームを構築する必要性を強調する。

―県内の感染者数の推移をどう見るか。
 2月ごろから懸念していた。まん延期に入り、まだ増える可能性がある。医療機関がコロナ対応ばかりに追われれば、他の病気の診療ができなくなり、医療体制が崩壊してしまう。今の群馬はぎりぎりの状況だ。伊勢崎市の有料老人ホームのような集団感染がさらに起こると厳しい。

―医療の現場は発熱患者の対応に苦慮している。
 発熱した人を他の医療機関に回したり、中には閉鎖したりする所もあるが、それぞれの医師が判断している。ほとんどの発熱はコロナ以外が原因。対外的に開かれた「発熱外来」の数を増やして、発熱した人と他の病気の患者とを区分する医療スキームを作り、安全を担保した上で、患者が診療を受けられるようにすることが必要だろう。長期化すれば負担軽減のため、県内にコロナ感染症指定病院を設けるのが合理的だ。

―県内でも院内感染が発生した。
 医療従事者の感染は何としても避けたいと思う。発熱外来の設置で一般の患者と分離でき、安心につながる。救急対応している病院は患者の動線をしっかり分ける必要がある。防護衣の不足は最大のリスクだ。着脱訓練も重要。自衛隊などの協力を得て教育したい。

―PCR検査の枠を拡大すべきとの意見が根強い。
 現在は陽性になったら基本的に全て入院となる。前橋赤十字病院(前橋市)の災害派遣医療チーム(DMAT)に本部機能がある病院間調整センターで重症度を判断し、病院を振り分ける。県主導のPCRセンターを数カ所設け、PCR検査がなるべく多くできるようになるといい。コロナ感染症とは考えられない骨折などの患者が入院後、感染判明するケースも報告されている。必要な個室管理は診療報酬上、認めるべきだ。

―行政への要望は。
 県には発熱外来、PCRセンターの拡充、改善を強く求めたい。発熱患者の受け入れや検査、症状の程度による病院の振り分けなど、スキームにのっとって進めるべきだ。医療関係者の二次感染の予防、補償の問題も避けて通れないので、理解を願いたい。

 すとう・えいじん 群馬大医学部附属病院、前橋赤十字病院などに勤務。県医師会副会長を経て2016年6月から現職。日本医師会理事、須藤病院長。高崎高―東京医科大卒(外科)。医学博士。安中市

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