《コロナと向き合う (12)》3年生救済 代替模索 県高校体育連盟会長・高坂和之さん
 新型コロナウイルス感染拡大は高校スポーツ界にとって激震となった。群馬県内...
 
《コロナと向き合う (11)》休校を機に表現練習を NPO法人ぐんま子どもセーフネット活動委員会理事長・飯塚秀伯さん
 学校の休校が長期化する中、子どもがインターネットやスマートフォンと向き合...
 
《コロナと向き合う (10)》中長期目線で再開準備 ザスパ社長・奈良知彦さん
 新型コロナウイルスの感染拡大でプロスポーツチームも打撃を受けている。リー...
 
《コロナと向き合う (9)》基盤弱い団体 支援を 高崎芸術劇場芸術監督・大友直人さん
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《コロナと向き合う (8)》弱者目線 支援迅速に 群馬弁護士会長・久保田寿栄さん
 新型コロナウイルス感染拡大で雇い止めや収入減などが広がり、国民生活に甚大...
 
《コロナと向き合う (7)》食の安定供給へ努力 JA群馬中央会各連合会長・大沢憲一さん
 新型コロナウイルス感染拡大は農畜産物にも影響を及ぼしている。JA群馬中央...
 
《コロナと向き合う (6)》雇用流動 検討も必要 連合群馬会長・佐藤英夫さん
 新型コロナウイルス感染症拡大により、労働者は収入減や健康面の不安を抱えな...
 
《コロナと向き合う (5)》苦境の人へ情報早く NPO法人「結いの家」理事長・尾崎多美子さん
 新型コロナウイルスの感染拡大で、雇い止めや収入減などが広がり、国民生活は...
 
《コロナと向き合う (4)》免税や助成で救済を 県旅館ホテル生活衛生同業組合理事長・森田繁さん
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【特集】コロナと向き合う -キーパーソンに聞く-
 新型コロナウイルスの感染拡大は、長期化の様相を呈している。前代未聞の事態...
《コロナと向き合う (5)》苦境の人へ情報早く NPO法人「結いの家」理事長・尾崎多美子さん
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、雇い止めや収入減などが広がり、国民生活は厳しさを増している。シングルマザーなどの生活困窮世帯やドメスティックバイオレンス(DV)被害者を支援する群馬県沼田市のNPO法人「結いの家」理事長の尾崎多美子さんは、迅速で的確な情報伝達が欠かせないと指摘する。

―新型コロナの拡大は、生活困窮世帯にどのような影響を与えているか。
 支援している家庭は母子家庭が多い。母親のほとんどは非正規雇用で、1人で子どもの面倒を見ている。所得が低いためにパートを掛け持つ人もいるが、今は休業要請で勤めている企業が休みになり、仕事ができなくなっている。退職して失業保険をもらおうと思っても、辞めさせてもらえない人もいるようだ。経済的負担が大きくなっている。

―「結いの家」の活動への影響は。
 塾に通えない子どものために無料学習塾を開いているが、この状況では開けない。図書券に励ましの言葉を書いた手紙を添え、利用している家庭に配布した。また、小中学校の休校により家庭で3食を用意しなくてはならない。月2回の子ども食堂も運営できないので、フードバンクを活用して食事の提供を検討している。

―一律の10万円給付をはじめ、経済的支援がより必要になってくる。
 10万円給付には課題がある。原則はまとめて家族分が世帯主に給付されるため、世帯主の暴力から逃れるために別の場所で暮らす人が受け取ることができるか。申請すれば、避難している場合でも受け取れるため、各自治体は早めに申請するよう呼び掛けているが、十分ではない。「居場所を知られずに受け取る方法はあるか」などと相談が相次いでいる。暴力から逃げ、子どもを育てている人のストレスは計り知れず、情報を集めている心の余裕はない。行政は、DV被害者にもしっかり情報が伝わるように対策を取るべきだ。

―感染拡大防止のための外出自粛などによるストレスに端を発したDVや離婚も取り沙汰されている。
 生活や暴力に苦しむ人はさらに増えるだろう。私が関わる親からの虐待被害者で、暴力から逃げてやっと都内で就職できた人がいたが、仕事を休んでくれと言われたようだ。助けてもらいたいが、家庭のことを話しづらい人は多い。貧困は負の連鎖を生む恐れがあり、官民一体で断ち切る必要がある。「結いの家」としても、相談に応じるだけでなく行政と一緒に支えていきたい。

 おざき・たみこ 2016年に結いの家を設立。中学や高校、大学で「デートDV防止プログラム」の講演を行っている。

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