《コロナに負けない》食材配布、ドライブスルー、テラスで食事… 子ども食堂 存続へ知恵
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ドライブスルーで弁当を配布したまえばしこども食堂=4月

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、食事の提供中止を余儀なくされた群馬県内の子ども食堂が無料や低価格の弁当、食材の配布に切り替えて支援を継続している。密閉、密集、密接の「3密」を避けられる施設の場合は、対策を取って食堂を開く例も。長引く休校で疲弊している保護者たちの一助になっている。

◎運営費捻出に苦慮 寄付支援呼び掛け
 安中市内の4カ所でつくる市子ども食堂連絡協議会では、使用する施設の広さなどによって対応が分かれる。会長の宇佐見義尚さん(73)が運営する「ジジババ子ども食堂」は4月26日、食堂形式に代わって米や野菜などを配る「フードドライブ」を実施。一方、障害者向けペンションを活用する「みんなの食堂」では3日、参加者が屋外のテラスで弁当を食べた。

 6月には新たに2カ所が加わり、食堂形式で活動する予定。宇佐見さんは「特に子育て世帯は疲弊している。それぞれができる形で支援していくことが大切」と話す。

 前橋市の「まえばしこども食堂」は4月25日、ドライブスルーで弁当を配布した。小学生の子どもの分を含めて3個購入した市内の男性(55)は「こういう場を必要としている人は多い。活動を応援している」と話し、家庭菜園で作ったニンニクを寄付した。

 ただ、子ども食堂の下支えとなる飲食店の営業規模が新型コロナの影響で縮小され、運営費の捻出が難しくなっているという。代表の山川利恵子さん(39)は「活動を途絶えさせないためにも、食材寄付などの支援をお願いしたい」と呼び掛けた。

 高崎市の「高崎子ども食堂」は3月末まで食堂形式を続け、一時休止を経て、4月中旬に弁当配布に切り替えて再開した。週3回の活動を2回に減らし、特に困窮している世帯に限って支援している。

 臨時休校を受けて活動を始めた人もいる。渋川市の栄養士、萩原久子さん(43)は3月、ホルモン製造販売のマルフクストアー(同市)から場所と食材の提供を受け、「ホルモンマン家の子ども食堂」(週1回)を運営する。

 4月中旬に弁当配布に切り替え、現在は感染拡大を考慮して休止しているが、再開時期を検討している。萩原さんは「共働き世帯が多く、休校で3食作るのは大変。手作りの温かいものを食べてもらいたい」と話した。

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