《コロナ現場発》県内パチンコ店 予防徹底し営業再開も客足半減
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緊急事態宣言の解除後に営業を再開した西毛地域のパチンコ店入り口。消毒液と感染防止への協力を求める看板が置かれていた=17日

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う政府の緊急事態宣言が群馬を含む39県で解除されて最初の日曜となった17日、県内各地でパチンコ店が営業を再開していた。西毛地域の店は感染予防策を徹底し営業を再開したが、客足も売り上げも休業前の半分ほどにとどまると説明。店駐車場には県外ナンバーの車も見られた。地域住民には屋内での遊技が、感染リスクの高い「3密」に当たるのではないかと心配する声が強い。

◎県は独自指針で休業要請中
 上毛新聞の取材に応じたパチンコ店は片側2車線の国道沿いにある。駐車場の車はほとんどが県内ナンバーだが、特定警戒都道府県で依然として宣言が継続する埼玉県の「熊谷」といった県外ナンバーもあった。

 この店は営業自粛要請などを受けて4月24日から休業。群馬県での宣言解除を踏まえ、15日から本格的に営業を再開した。

 入り口にアルコール消毒液を置いたり、マスクを着けていない客に使い捨てマスクを配ったりしている。景品カウンターには2メートル間隔で並ぶよう呼び掛け、定期的に店員が巡回して消毒するなど感染予防策に取り組む。店長は「客足や売り上げはいつもの半分程度。感染拡大の第2波、第3波の可能性もあり、計画通りの誘客や収益確保は見込めない」と話した。

 再開後、初めて訪れたという30代の男性客は「県内ではここのところ新たな感染者が出ていない。宣言も解除されたので(来店しても)大丈夫だと思った」と話した。

 道向かいにある別のパチンコ店には、午前9時半ごろから車で来店する客の姿があった。10時の開店間際には店の前で客同士が談笑していた。駐車場には県外ナンバーもあった。

 同店の60代男性客は「パチンコ店ばかりがたたかれるのはおかしい。店内は十分換気しているようだし、感染者は出ないのではないか」と持論を述べた。

 両店の近くに住む80代男性は「宣言が解除されても感染の危険性はある。パチンコ店の客が近くのスーパーを利用するかもしれないし…」と表情を曇らせた。この男性は外出を控え、食品など生活必需品は宅配サービスで購入している。

 政府の宣言解除を踏まえ、群馬県は独自の指針の警戒度を4から3に引き下げた。ただ、県は密閉・密集・密接の3密になりやすく感染リスクが高いとして、パチンコ店やバーなどには引き続き休業を要請している。(黒沢豊)

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