伊香保温泉が受け入れ基準策定 まずは市民をモニターに評価
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伊香保温泉の石段街=2019年10月17日掲載
伊香保温泉元気応援プロジェクトを発表する(右から)高木市長、大森会長、高橋理事長

 新型コロナウイルスの影響で宿泊客が激減している伊香保温泉(群馬県渋川市)をもり立てるため、市は21日、観光関係団体と連携し「『日本の名湯 伊香保温泉』元気応援プロジェクト」を実施すると発表した。衛生管理など宿泊施設における受け入れ環境の統一基準「渋川伊香保温泉モデル」を作り、安全安心な温泉地をPRする。市民向けには宿泊費を助成し、自粛疲れを癒やしながらモニターとして安全対策を評価してもらう。高木勉市長は「収束後を見据えて地域で足並みをそろえ、ブランド力向上につなげたい」と強調した。

◎30年前のキャッチコピーで市民の利用から呼び掛け
 統一基準は、衛生管理や「3密」を避ける対策などを示す予定。県内業界団体のガイドラインを参考にしつつ、渋川地区医師会の助言も受けて独自にまとめる。渋川伊香保温泉観光協会が6月上旬をめどに、市や伊香保温泉旅館協同組合と連携しながら作成する。

 基準に沿った受け入れを実践するため、同温泉の旅館を中心とした市内の全58施設を対象に衛生講習会を開く。市は、基準を満たすための費用として各施設に支援金10万円を支給する。

 宿泊費用の助成は基準を満たす施設が対象。市民が割引料金で泊まれるよう、市が半額(上限5000円)を助成する。利用者にはアンケートに答えてもらい、意見を安全対策に生かす。先着1000人で、6月10日から予約を受け付け、7月31日の利用分までとする。

 市は関連費用1080万円を含む本年度一般会計補正予算案を市議会臨時会に提出する。

 新型コロナの影響で、同温泉の4月の宿泊者数は8200人と、前年同月の9.7%にとどまった。

 同協会の大森隆博会長は「感染予防のため、新しい様式を整えた上でお客さまをお迎えしたい。渋川伊香保モデルとして統一して全国に安全安心を発信する」と説明。同組合の高橋秀樹理事長は「まずは市民の皆さんに気軽に利用してほしい。30年前のキャッチコピー『ほね休めは、近くに限る。』の通り、リフレッシュに訪れて」と呼び掛けた。

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