ぜんそく悪化防ぐ働き 群大研究グループ タンパク質を特定
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 「エキソフィリン5」と呼ばれるタンパク質が、ぜんそくの重症化を防ぐ働きをしていることが、群馬大生体調節研究所の奥西勝秀講師、泉哲郎教授らのグループの研究で分かった。国内では年間1500人前後がぜんそくで死亡している。このタンパク質を活性化できれば、重いぜんそくに苦しむ患者の新たな治療につながる可能性があるという。

 グループはマウスを用いた分析で、ぜんそくの症状を悪化させる物質を多く生み出す細胞を特定。この細胞内にあるエキソフィリン5を人工的に失わせたところ、ぜんそくが重症化したことなどから、エキソフィリン5が症状を悪化させる物質を食い止める働きをしていると結論付けた。

 エキソフィリン5の存在は従来から知られていたが、重症化を防ぐ役割を持つことは初めて分かったという。グループはマウスだけでなく、ヒトでも同じ役割をしているとみている。

 奥西講師は重いぜんそく患者はエキソフィリン5に関する機能が低下している可能性があるとし、「エキソフィリン5の量を増やす方法が分かれば、新しい治療法を開発できるかもしれない」と話している。

 研究成果は米科学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」に掲載された。

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