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新型コロナウイルス感染拡大による休館をきっかけに、群馬県内でもインターネット上の動画で施設内の様子を公開する博物館などが増えている。休校中の子どもや外出自粛が続く地域の人に自宅にいながら施設を訪れた気分を提供する狙い。群馬県に対する緊急事態宣言が解除されるなど再開の兆しが見え始める中、収束後の来場に向けて関心を高めてもらう手段としても活用されている。
休館中の神流町恐竜センター(同町神ケ原)は、検索大手グーグルのサービス「グーグルマップ」のストリートビュー機能を活用し、職員が歩きながら撮影した映像を公開中。館内の展示物などをその場にいるかのようにパソコンやスマートフォンで閲覧できる。
ホームページ上に開設した「バーチャル恐竜センター」から見ることができ、恐竜の全身骨格標本や恐竜同士が戦う「格闘恐竜化石」が目を引く。マスコットキャラクター「サウルスくん」のイラストの間違い探しなど学習支援コンテンツも公開している。
担当者は「閲覧をきっかけに興味を持ち、新型コロナの収束後に足を運んでほしい」と期待する。
県立自然史博物館(富岡市上黒岩)も「貝の仲間」「岩石」「きのこの仲間」など職員が専門分野の標本について解説する短い動画を会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックや動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿している。「博物館はどうしても堅苦しいイメージがある。動画をきっかけに身近に感じてもらいたい」と話す。
群馬サファリパーク(富岡市岡本)は休園中、20種類以上の動物の様子を撮影した動画をユーチューブに公開した。「休園中でも元気な姿を見てほしい」と始めた。18日から一部施設を除いて再開したが、動画はしばらく残す予定だ。歩き回るホワイトタイガーやカメラをみつめるサーバルキャット、休園中に産まれたピグミーゴートの子どもなどを見ることができる。
自宅で過ごす子どもたちに楽しく学んでもらおうと、北海道博物館(札幌市厚別区厚別町)が提唱したプログラム「おうちミュージアム」には群馬県の4施設を含む全国183施設(21日時点)が参加している。
共通のロゴを用い、それぞれの施設の特色を生かした工作や塗り絵などをインターネット上で発信している。同博物館は「今後もプログラムを継続し、全国各地の博物館を自宅で見られる機会を提供したい」と話している。