《新型コロナ》学校再開で登校に不安 焦らず相談を
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 新型コロナウイルスが抑制されつつあり、群馬県内でも6月1日から多くの学校が再開する見通しだ。だが夏休みより長い3カ月近くの休校期間を経て、登校のハードルを高く感じる子どもや保護者も少なくない。もともと長期休み明けは不登校になりやすい時期。当事者支援に関わる関係者らは「自分だけとは思わず、焦らないことが一番」と呼び掛けている。

 「休校中は休んでいるのは自分だけじゃないと安心感があったが、再開すれば『学校にいかなきゃ』と悩む子も出てくるはず」。そう指摘するのは高崎市の「不登校と向き合う親の会 さくらんぼの実る頃」の湯浅やよい代表。学校に行き渋っていた子が行けなくなるなど、不登校が増える可能性もあるという。

 新型コロナの影響で2月から対話集会など活動を休止していたが、6月からの再開に向け準備を進めている。自身も子どもの不登校と向き合ってきた湯浅代表は「学校に行けない時期があっても、子どもは巣立っていく。保護者は子どもの背中を押しすぎず、先生と連携を」と訴える。

 前橋市のフリースクール「こらんだむ」は、学校再開後に無料体験週間を検討している。普段は夏休み明けなどに行っているが、不安を抱える子どもが増える可能性があるためだ。

 フリースクールに通う子どもに対しては、休校中に始めたオンラインでの支援を、通所と併用して6月以降も続ける。運営するNPO法人ターサ・エデュケーション代表理事の市村均光さんは「勉強の遅れなど焦ることもあるかもしれないが、うちの子だけ、自分だけと思わないで」と呼び掛ける。

 こうした子どもをサポートするため、県教委も無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使う高校生向け相談窓口を、当初の夏休み終了前後の予定を前倒しで今月から実施。20~27日を集中相談期間としており、学校再開後の学習面や人間関係を心配する相談があるという。31日以降も毎週日曜や長期休暇明けに受け付ける。

 県教委の子ども教育・子育て相談と24時間子供SOSダイヤルにも、子どもや保護者から「新しい環境になじめるだろうか」「登校するのが不安」といった声が寄せられているという。県教委の担当者は「周りの大人や友達に不安な気持ちを話してみてほしい。大人は話を聞き、気持ちを受け止めてあげて」としている。

◎学校再開へ慣らし 甘楽中

 1日の学校再開を控え、新型コロナウイルス感染を防ぐ「新しい生活様式」に慣れてもらおうと、甘楽中(飯塚真琴校長)は今週、学級ごとに登校できる機会を設けている。26日は生徒が、併設する町防災交流センターの広い部屋で距離を空けて着席し、養護教諭から指導を受けた=写真

 「練習期間」の位置付けで出席は任意。玄関前で教諭が「熱を測ってきましたか」と声を掛け、昇降口や水道の前には間隔を空けるよう足形のパネルが置かれた。生徒は4月に行うはずだった写真撮影や身体測定を済ませ、2時間ほどで帰宅した。

 県と34市町村が1日に学校を再開(南牧村は既に再開)、甘楽町などは1日から全員が登校する。

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