児童生徒のケアに注力 休校明けの子どもたちへ笠原寛県教育長
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「休校中にできなかったいろいろなことに挑戦してほしい」と話す笠原氏

 新型コロナウイルス感染症の影響で休校していた群馬県内の多くの学校が1日に再開するのを前に、笠原寛県教育長に子どもたちへの思いを聞いた。笠原氏は、前例のない長期の休校でさまざまな悩みや戸惑いを抱える児童生徒の学習面や生活面のケアに今後も注力するとし、中止になった行事や大会について代替案を積極的に探る考えを示した。

―新入生は特に不安が大きいのではないか。
 学校に慣れる間もなく休校し「勉強はどうしよう」「友達はできるかな」と心配な人は多いだろう。一日も早くなじめるようにしたい。学校側は休校中、電話やメールを使った双方向の連絡、授業動画の配信など工夫して生活や学習のケアをした。先生方には再開後、例年に増してきめ細かく子どもたちの様子を見てほしい。相談窓口やスクールカウンセラー、高校生向けライン相談も活用していく。

―受験生も先行きが見通せず戸惑っている。
 焦りや不安はよく理解できる。高校入試では市町村ごとに学びの差がないよう指導の目安を提案して連携している。一方で授業時間の確保のため、申し訳ないが、小中学校の夏休みを10日ほど短縮するよう依頼した。大学入試でも群馬県の受験生が不利益を受けないよう国に求めている。

―学校再開は十分な感染防止策が前提だ。
 県内全校に非接触型体温計などを配置し、県のガイドラインに沿った対策をお願いする。新型コロナとは長く付き合う必要があるかもしれない。一定以上の学年の人には自分の体調を普段からよく捉えるようにし、どんな行動が感染の危険性を高めるか主体的に考えながら過ごしてほしい。

―全国高校総合体育大会(インターハイ)をはじめ、学校行事や大会が軒並み中止となった。代替策は。
 例年通りにはいかず、調整は難しいが、目標にしてきた人や準備に携わった人が努力の成果を発表できる場をつくってあげたい。行事や課外活動は集団生活で人間性を磨く一番の機会だったと、休校を通して大切さを再認識した。修学旅行も一生の思い出。何とか形を変えて実現できないかと考えている。

―最後にメッセージを。
 悩みや不安は1人で抱え込まなくていい。先生方がしっかりと受け止めてくれる。逆に困っている友達を見つけたら進んで助けてあげよう。私たち大人も、できるだけのことをやる。長い休校で、皆さんはいろいろなことをよく我慢したと思う。これからは元気に笑顔で学校に来て、友達と一緒に過ごす時間の尊さや楽しさを感じてほしい。

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