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新型コロナウイルス感染症対策で、県は30日、県指針に基づく警戒度を3から2に引き下げた。1カ月半ぶりに全業種で休業要請が解除され、カラオケ店や接客を伴う飲食店などが営業を再開した。第2波を警戒しつつ、社会経済活動の制限を緩和する「新しい日常」が始まった。
一方、県境をまたぐ観光は6月19日から徐々に再開される見通しで、観光地の客足は鈍い。まだ休館中の旅館もある伊香保温泉(渋川市)はこの日、観光客はまばら。渋川伊香保温泉観光協会は「再開後に安心して来てもらえるように感染予防の準備を進めておきたい」とした。
◎歓迎と不安 「ずっと心待ち」/「客足戻るのか」
新型コロナウイルスの県指針に基づく警戒度が引き下げられた30日、新たに休業要請が解除されたカラオケ店やゲームセンターで営業を再開する動きが広がった。休業が長期に及んだだけに、待ちわびた利用者が再開を歓迎した。一方、店側は時短営業や消毒の徹底などで感染防止に神経をとがらせ、「本当に客足が戻るのか」と不安視する声も聞かれた。
「再開をずっと心待ちにしていた。思う存分歌いたい」。前橋市のカラオケ店「まねきねこ前橋本店」を訪れた高崎市の女性会社員(35)は声を弾ませた。
運営するコシダカ(前橋市)はこの日、感染防止対策を徹底した上で県内18店で約2カ月ぶりに営業を再開。前橋本店では1.5メートルの間隔を空けて並び、午前9時の開店を待つ客の姿もあった。担当者は「カラオケが身近なエンタメとして必要とされていることを実感した」と感慨深そうだった。
東毛地域のゲームセンターは、密集しやすいゲーム機を使用禁止にするなどの対策を取り、30日に営業を再開した。休業前は毎週来ていたという近くの男子中学生は「好きなゲームで遊べてうれしい」と喜んだ。
女性専用のホットヨガスタジオ「ホットヨガスタジオユニオン高崎飯塚スタジオ」(高崎市)は、1日の営業再開に向け、消毒用スプレーを設置するなどの準備を進めた。当面はレッスン数を減らして営業時間を短縮。マットの間を2メートル空け、施設内の除菌清掃、15分ごとの換気などの対策を徹底する。同店は「お客さんとスタッフの安全を第一に考えたい」とする。
桐生市のボウリング場「桐生スターレーン」は、ボールの消毒やレーン間の飛散防止シート設置といった対策を講じ、1日から通常営業を再開する。業界団体の指針を受け、今月中旬から時短営業や滞在時間を制限し限定的に再開していたが、売り上げは通常の1~2割にとどまる。天野弓夫支配人は「団体客が戻るのはまだ先になるのでは。せめて売り上げが半分くらい戻れば」と不安をのぞかせた。
前橋市の接客を伴う飲食店は4月上旬から休業していたが、29日夜に営業を再開した。非常用の窓を開けて換気し、混雑する場合は他店を紹介するなど対策を取る。客の隣ではなく、向かいに座って接客する。
再開初日の来店は3組。経営する女性(45)は「お客さんが来てくれるのか心配はある」と話した。