《NEWSインサイド》コロナ禍の外国人支援 予防との両立苦慮
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日伯学園で再開した対面授業。席の間隔を空け、入室前に検温する
在留資格などの手続きのため列を作る外国人ら=東京出入国在留管理局高崎出張所

 新型コロナウイルスの感染拡大は、群馬県内で暮らす外国人にも大きな不安を与えている。ブラジル人学校は公立学校の対応を見つつ、手探りで対面授業を再開した。技能実習生は出入国制限や企業の経営悪化の影響をもろに受けている。外国人と日本人の共生の懸け橋となる団体も、感染予防のため活動休止が続く。(江原昌子)

■保護者に情報■
 「みんな、学校で友達に会えてうれしい?」。大泉町のブラジル人学校、日伯学園。高野祥子理事長が3、4年生のクラスで声を掛けると、元気な返事が返ってきた。児童は席の間隔を空け、慣れないマスク姿。教室の入り口に検温表が置かれていた。

 幼児から高校3年まで120人が在籍する同校は、状況の変化に応じて独自の対応を取っている。公立学校が一斉に休校した3月は小学3年生以上を休校にした。4月は希望者による1日おきの登校などとし、今月は5年生以上を対象にオンライン授業を試行した。

 ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用し、ITを利用した教育が盛んなブラジルの教材を取り入れたが、国語の担当教員は「対面ならすぐ疑問に答えられるが、オンラインだと(生徒とのやりとりに)タイムラグがあった」と難しさを語る。また、学校側で端末を用意できず、各家庭のスマートフォンなどに頼らざるを得なかった。

 試行錯誤を経て、今月25日に全ての学年で対面授業を再開した。高野理事長は不安を払拭ふっしょくしようと、日本語の新聞で県内の状況や行政の施策をくまなくチェックし、学校を訪れた保護者に情報を提供。「登校に不安を感じている家庭もあるので、最新の情報を正しく伝えたい」と強調する。

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