展示会中止、百貨店休業… 新型コロナ拡大で絹産業にも打撃
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生糸の需要急減の影響を受ける碓氷製糸

 新型コロナウイルスの感染拡大は群馬県の絹産業にも打撃を与えている。展示会の中止や百貨店をはじめとする小売店の休業で4、5月は製品の流通がほぼストップ。一般的に和服は高価で、店員と顧客が試着などで接触する機会が多い。関係者は「コロナが収束しても客足が戻るのか」と不安を募らせる。

 県内唯一の製糸工場、碓氷製糸(安中市松井田町)は織物業者の生糸需要が急減し、4月の売上高が例年から半減した。高木賢社長は「和服は展示場やデパートでの販売が中心。展示会が軒並み中止、延期になった影響は大きい。5、6月はさらに落ち込むかもしれない」とみる。

 県によると、養蚕農家に新型コロナの影響はほとんど見られず、5月に始まった春蚕はるごの飼育量は前年から減少したが予定通り作業が進む。碓氷製糸は在庫が増えてきたのを受けて6月、春蚕の繭が入荷される前に10日間ほど休業して生産調整する予定だ。

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