前橋赤十字病院 救急を一部制限 新型コロナ医療 態勢維持へ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
前橋赤十字病院

 新型コロナウイルス感染症への対応で、群馬県の前橋赤十字病院(前橋市朝倉町)は1日から、緊急性や重症度の低い救急患者の受け入れを休止する。他の医療機関から感染が疑われる患者の転院や救急搬送が依然として相次いでいることなどが理由。他院との役割分担を明確化し、県内で新型コロナ医療を主導する病院として態勢を維持する。

◎他院との役割分担を明確化 収束まで継続
 救急車による搬送や紹介状の持参、同病院がかかりつけなどの場合は、従来通り受け入れる。

 今回の制限では、開業医の診察時間内や休日・平日夜間に救急外来を訪れ、入院の必要がない軽症患者を対象とする。同病院は受診前に消防が救急病院を案内するテレホンサービスの利用を勧めている。軽症患者が救急外来に訪れた場合も掲示で同様の案内をするという。

 同病院によると、制限の対象となる患者は1日当たり10人程度。各地の救急病院や休日・夜間診療所で対応できる数だという。群馬県や消防などの関係機関、他の救急病院との調整は既に済ませた。

 県内の新型コロナ患者の発生は落ち着いているものの、医療現場での警戒感は依然として強いとみられ、同病院には他院から感染が疑われる人の紹介や救急搬送が続いている。通常の救急に比べ、新型コロナは携わる医療者が限定され時間と労力が必要な上、精神的な負荷も極めて大きい。

 同病院は県内有数の医療資源を持ち、県委託も含め多種の新型コロナ業務が集中している。感染の第2波も予想される中、救急対応を暫定的に見直すことで態勢の維持と強化を図ることにした。

 今回の措置は新型コロナの収束まで継続する。中野実院長は「新型コロナに主に対応する集中治療や救急、感染症の医師は長期間休まず勤務し、救急を一部縮小しないと厳しい。新型コロナの関連業務は他の病院との分担が難しく、日赤の役目として担いたい」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事