休業要請解除で群馬県内公営3施設が開所 感染拡大防止へ規模縮小
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テープカットで開所を祝う山本知事(左から2人目)ら=1日、Gメッセ群馬
館内を内覧する出席者ら=1日、県立世界遺産センター
美しくよみがえった旧韮塚製糸場=1日

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い3、4月の開業が延期されていた群馬県内の公営3施設が1日、相次いで開所した。県が5月30日に警戒度を3から2に引き下げ、事業者への休業要請を全面的に解除したため。ただ、高崎市岩押町の大型コンベンション施設「Gメッセ群馬」では既に予約の4割超がキャンセルとなり、当面の利用は小規模イベントに限るなど、各施設とも不安を抱えての船出となった。

◎念願の開所も4割超で予約キャンセル Gメッセ群馬
JR高崎駅東口近くの高崎競馬場跡地に建設されたGメッセ群馬では1日、山本一太知事ら関係者がテープカットで開所を祝った。山本知事は「Gメッセを群馬の発信力や活力を強化する施設にする。ここから一歩を踏み出したい」とあいさつした。

 4階建てで、延べ床面積3万2726平方メートル。北関東最大の1万平方メートルの展示ホールのほか最大17室の会議室を備える。総事業費は約248億円。2018年1月に着工し、20年3月に完成した。

 当初は4月18日の開所を予定していたが延期となり、ようやく開所にこぎ着けた。5日から本格的な利用が始まるが、県のガイドラインに沿って当面は50人以下のイベントに限った運用になる。警戒度が1に下がれば、大規模イベントの開催の可否を検討する。

 一方、本年度の予約件数は194件だったが、展示ホールを利用するものを含めて84件がキャンセル、3件が来年度以降に延期となった。この影響もあり、展示ホールの日数稼働率は33.1%と低迷。事業計画で掲げた65%を大幅に下回る厳しいスタートとなった。

◎絹遺産の発信加速へ 世界遺産センター
 世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の魅力を伝える県立世界遺産センター「『世界を変える生糸の力』研究所」(セカイト)のオープニングセレモニーが1日、富岡市の同施設で開かれた。当初は3月27日の開所予定だった。

 山本一太知事と、伊勢崎、藤岡、下仁田の3市町の首長はオンラインで出席。山本知事は「(センターでの調査研究を基に)世界に向けて研究成果をプレゼンできるようにしたい」とあいさつした。

 3市町の首長は「県と協力して情報発信する」(五十嵐清隆伊勢崎市長)、「これを機に市民に絹遺産を見直してもらいたい」(新井雅博藤岡市長)、「情報発信のハブ(拠点)としての役割を期待する」(原秀男下仁田町長)などと述べた。

 現地であいさつした榎本義法富岡市長は「来場者が世界遺産の価値を理解し、各資産に足を運ぶことになれば」と期待を込め、角田淑江県地域創生部長とともにくす玉を割った。

 2日から一般公開するが、今月中は時間指定の事前予約制で、解説員による説明は行わない。希望者はメール( sekaiisan@pref.gunma.lg.jp )で前日までに申し込む。

◎国宝西置繭所も公開 旧韮塚製糸場
 3月末から臨時休業中だった世界文化遺産の富岡製糸場は1日、約2カ月ぶりに営業を再開した。保存整備工事を終えた旧韮塚製糸場が開所し、国宝西置繭所が報道公開された。正門に消毒液を設置し、「AIサーマルカメラ」で体温を測定するなど感染防止対策を取り入れている。

 2018年12月~今年3月に保存整備工事が行われた製糸場正門前の旧韮塚製糸場は、当初より2カ月遅れで開所。壁改修や屋根の復元をした場内には、建物に使われた瓦や柱などが展示されている。

 この日は、15年からの保存整備工事が4月に完了した国宝西置繭所も報道陣に公開された。生糸生産に使われた道具や日用品といった資料が展示され、5カ国語対応の音声ガイドを聞きながら同場の歴史や場内での暮らしぶりなどを見学することができる。

 同市の担当者は「多くの方々に製糸場の歴史を学んでほしい」と話している。


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