県内各地で3カ月ぶりに学校再開 感染防止へ学校の模索続く
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校庭で児童一人一人の体温を測る教員ら。児童は白線の上で間隔を空けて待機した=1日午前7時55分ごろ、渋川北小

 新型コロナウイルス対策を巡る県独自の警戒度の引き下げに伴い、群馬県と34市町村は1日、所管する小中高校や特別支援学校を再開した。前例のない実質3カ月もの長期休校がいよいよ明け、学習・生活面の細やかな指導に取り掛かる。一方で5月下旬に再開した福岡県の小学校でクラスター(感染者集団)が発生し再休校が相次ぐなど、全国的に予断を許さない状況は続く。各校は集団生活の中で感染を防止する難しい対応も迫られる。

 再開に当たって県はガイドラインを作り、登校時に校舎前で全員を検温することなどを求めた。非接触型体温計を全ての学校に対して、学級数に応じて用意。各校が工夫して児童生徒の距離を保ち、普段以上に体調を気遣う体制を敷く。

 各地で安堵と模索の再開日を迎えた。渋川北小は玄関前に2メートル間隔で白線を引き、登校した児童の距離を保って検温した。教室では休み時間の過ごし方など学校生活の注意点を伝えた。

 12日まで各学級を二つに分けて1日おきに通う分散登校となる。6年の浅井飛雄真君(11)は「友達に会えてうれしい。早く全員がそろって勉強できるといい」と話した。野本泉校長(59)は「子どもたちが学校でも家庭でも『新しい生活様式』を実践できるよう意識付けたい」と述べた。

 富岡市では延期していた始業式と入学式を各校で開いた。新入生の同伴は保護者1人に限るなど簡略化した。

 県立聾学校では手話や口の形で意思疎通するため、マスクに代わりフェースシールドを着けて授業に臨んだ。高等部3年の鈴木祐輝さん(17)は「まだ慣れないけど、熱がこもらず快適だ」と笑みを浮かべた。

 2月末に国から休校の要請があり、多くの学校が3月2日に休校に入った。新学期に一部が入学式などを行ったが、国の緊急事態宣言を受けてすぐにまた休校に。一時は県と市町村の間で方針の隔たりが見られたものの、連携してほぼ足並みをそろえて再開を延期してきた。

 県指針に基づく4段階の警戒度が5月30日に3から2へ引き下げられ、約3カ月ぶりの学校再開にこぎ着けた。2週間後をめどに警戒度が1に引き下げられれば、週5日の登校や部活動が徐々に再開される。

 南牧村は独自判断で既に学校を再開していた。


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