陽性確認の遅れ「要因」 「藤和の苑」クラスター発生で山本知事
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 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和の苑(その)」を巡り、山本一太群馬県知事は4日の定例会見で、6月末をめどに群馬県の対応に関する報告書をまとめ、公表する方針を明らかにした。中間報告として、施設側から4月6日の5人発熱時点に最初の発熱報告を受けた後、PCR検査による陽性確認が同9日と遅れたことが「クラスター発生の大きな要因の一つだった」との見方を示した。

◎「少し違うところがある」指摘も
 報告書は初動対応や救急搬送、施設への指導状況などの経緯や改善点を検証し、医療・介護関係の外部団体を交えた「県新型コロナウイルス感染症対策協議会」の意見を聞いてまとめる。初動対応の改善策として県内の高齢者・障害者施設から発熱者の状況を毎日報告してもらうシステムを活用し、原因がはっきりしない発熱者が3人以上いた場合は速やかにPCR検査を行うことも明らかにした。

 一方、同施設の運営会社がホームページで公表した経過説明で、4月7日に県伊勢崎保健福祉事務所にPCR検査を依頼したところ帰国者・接触者外来への連絡を指示され、同外来からは同事務所の指示に従うように言われ、検査を受けられなかったとする点については、山本知事は「把握している経緯と少し違うところがある」と述べた。

 同施設関連では68人が感染、16人が死亡しており、県は「北関東最大のクラスター事案」(山本知事)と位置付けている。

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