速度違反 可搬式オービスで取り締まり強化 外出控え交通量減
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可搬式オービスで速度違反を取り締まる県警交通機動隊員=5月下旬、前橋市の国道17号

 新型コロナウイルスの影響で外出を控える動きが続く中、群馬県内の道路で車両の交通量が減り、群馬県警は速度違反に警戒を強めている。混雑がなくなってスピードを出しやすくなり、重大事故につながりかねないためだ。県警は昨年導入した速度を自動計測する「可搬式速度違反自動取締装置(可搬式オービス)」による幹線道路での取り締まりを強化。今月から休校していた各地の学校が再開したことから、併せて通学路や生活道路での速度超過にも目を光らせていく。

◎4~5月の幹線道路 交通量20~30%↓/摘発数15%↑
 県警によると、4~5月の1日平均の交通量は、国道122号(太田市石原町)が前年同期比8302台(29.1%)減の2万0247台、国道17号(伊勢崎市三和町)では7511台(19.9%)減の3万0251台となるなど各地で軒並み減少。これに対し、速度超過の摘発件数は321件(15.4%)増えて2410件となった。

 県警は昨年10月、可搬式オービスを導入。当初は通学路などでの取り締まりに重点を置いていた。3月以降に学校が休校となると、通行車両の減少で速度超過が目立つようになった幹線道路での取り締まりに軸足を移した。本年度から取り締まり要員が増員され、昼夜問わず運用できる態勢も整えている。運用回数は昨年度の月平均3回から、4月は18回、5月は16回に増やしている。

 5月下旬の夜間、前橋市飯土井町の国道17号(上武国道)では、交通機動隊員が車道脇に可搬式オービスを設置し、2時間ほど取り締まりを実施した。法定速度(60キロ)の倍近くで走行するなど大幅な速度超過10件を確認した。一方、取り締まりに気付いて減速する車も目立った。隊員は「どんなきっかけであっても、速度を守った安全運転を心掛けてほしい」と話す。

 可搬式オービスでの取り締まりは全国で広がっている。警視庁は5月下旬、緊急事態宣言下に首都高速道路で法定速度を50キロ以上超過して車を運転したとして、道交法違反の疑いで、大学生ら男2人を書類送検。この際にも可搬式が使われたという。

 県警は県内各地の学校が再開した今月からは交通情勢を踏まえながら、幹線道路に加えて生活道路でも取り締まりを実施していく方針。岡本英仁交通指導課長は「重大事故の起きやすい夜間も含め、取り締まりを強化して交通秩序を維持していきたい」としている。

◎安全確保へ積極活用 高崎で可搬式オービス使用
 通学路や生活道路の安全を確保するため、県警交通機動隊と高崎署は5日朝、高崎市の高崎寺尾中近くの市道で、「可搬式速度違反自動取締装置(可搬式オービス)」を使用し、スピード違反の取り締まりを行った。

 新型コロナウイルスに伴う外出自粛で、交通量が減少した道路での速度違反が増えている。今月からの学校再開により生活道路での事故を防ぐため、同日午前6時半ごろから約2時間にわたり実施した。

 県警は「社会状況の変化に応じ、今後も通学路や狭い道路などで積極的に活用したい」としている。

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