安中の国重文・碓氷第17隧道の壁に落書き 容疑の男逮捕
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落書きが見つかった第17隧道の入り口=2019年5月28日午後1時半ごろ、安中市
れんがを傷つけないように慎重に落書きを消す職員=2019年7月27日掲載

 国指定重要文化財(重文)でれんが造りのトンネル「碓氷第17隧道ずいどう」(群馬県安中市)の内壁に落書きが見つかった事件で、県警生活環境課と安中署は10日、文化財保護法違反の疑いで、住所不定、職業不詳の男(41)を逮捕した。

◎男は文字部分 SNS投稿の女性は顔部分を落書き
 逮捕容疑は昨年5月14日午後、同隧道東側出入り口付近の内壁南側に、スプレー式の塗料を吹き付けて落書きをした疑い。

 内壁には男の顔やアルファベット文字のようなものが描かれており、男は文字の方を描いたとされる。

 県警によると、「間違いありません」と容疑を認めている。事件後に、男の顔とみられる落書きを撮影した画像が会員制交流サイト(SNS)に投稿され、発信者である東京都在住の無職女性=当時(32)=を特定。女性の供述などから男が浮上した。落書きを消すのに約22万円かかったという。

 女性は男の顔のような落書きをしたことを認めており、県警が同法違反の疑いで任意捜査を進めている。2人はSNSを通じて知り合った知人関係だという。

 同隧道は、1893年に開通した旧国鉄信越線の横川―軽井沢間のアプト式路線(1963年廃止)で使用されたトンネルの一つ。2018年に国重文の「旧碓氷峠鉄道施設」として追加指定された。内部は立ち入り禁止になっている。

 市は事件後、落書きを消す修繕作業などに追われたほか、パトロールを強化するなど対策を講じてきた。

 逮捕の一報を受け、茂木英子市長は「(容疑者が)逮捕されたと聞いてほっとした。国重文は国民の宝物なので二度とこのようなことをしないでほしい。今後も市民全員で守っていく」と話した。

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