ホタル観賞 お預けに 新型コロナの影響でイベント中止 相次ぐ
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 初夏の風物詩、ホタルが舞うシーズンを迎えたが、群馬県内各地の観賞イベントが新型コロナウイルスの影響で相次いで中止となっている。暗がりの上、限られたスペースでは「3密」を防ぎにくく、協賛金も集まりにくいためだ。

 5月31日、渋川市赤城町宮田の生息地では今年もゲンジボタルが飛び始めた。同所で成育環境の保全に取り組む「宮田ほたるの里を守る会」は水路整備や周辺の草刈りを行い、今月20日の「宮田ほたる祭り」の準備を進めてきたが、20年の歴史で初めて中止すると決めた。

 祭りには毎年2000人以上が訪れる。同会の星野信好事務局長は「『3密』を避けられないと判断した。会員は残念がっているが、来年のための充電期間にしたい」と前を向く。

 関東最大級の自然発生数を掲げるみなかみ町では、条件が合えば600匹前後のホタルが姿を現す。町では毎年「月夜野ホタル観賞の夕べ」を開くが、今年は中止に。密集を避けるため「月夜野ホタルの里遊歩道」でもホタル観賞を控えるよう町観光協会のホームページなどで呼び掛けている。町観光協会の担当者は「コロナ禍で協賛金が集まりにくい現状もあり、取りやめた」と説明する。

 今月中の開催を予定していた「田口町ほたる祭り」(前橋市)や「みさとホタル祭り」(高崎市)、「大名庭園のホタル観賞会」(甘楽町)など多くが中止となっている。

 一方、個人的なホタルの観賞に限って開放している地域もある。「八幡ホタルの郷」(榛東村)で活動する「八幡ホタルの会」は同所で開く恒例行事「榛東八幡ホタル祭り」を中止したが、ホタル成育地を開放。松岡信之会長は「村の子ども育成会が3月に幼虫を放流し、子どもたちも楽しみにしている」と説明。現地に会員が毎日待機し、密集を避けて案内する準備をしているという。

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