関与の女性を書類送検 安中の重文・碓氷第17隧道落書き事件
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
れんがを傷つけないように慎重に落書きを消す職員=2019年7月27日掲載

 昨年5月に、国指定重要文化財(重文)で群馬県安中市のれんが造りのトンネル「碓氷第17隧道ずいどう」の内壁に落書きが見つかった事件で、県警は17日、文化財保護法違反の疑いで、東京都在住の30代の無職女性を前橋地検高崎支部に書類送検した。

◎落書きの画像をSNSに投稿 逮捕の男とは知人関係
 捜査関係者によると、女性は昨年5月14日午後、同隧道東側出入り口付近の内壁北側に、スプレー式の塗料を吹き付けて落書きをした疑いが持たれている。容疑を認めているという。

 内壁には男の顔やアルファベット文字のようなものが描かれていて、このうち女性は顔の方を描いたとされる。落書きの画像を会員制交流サイト(SNS)に投稿したことで関与が浮上し、県警が任意で捜査を進めていた。

 事件を巡っては、同隧道の内壁に落書きをしたとして、県警が10日、同法違反の疑いで、住所職業不詳の男(42)を逮捕、送検している。2人は知人関係で同じ車に乗って現場へ行ったとみられている。

 同隧道は、1893年に開通した旧国鉄信越線の横川―軽井沢間のアプト式路線(1963年廃止)で使用されたトンネルの一つ。2018年に国重文の「旧碓氷峠鉄道施設」として追加指定された。内部は立ち入り禁止になっている。

 市は事件後、現場周辺に立ち入り禁止を告げる看板を新たに設置したり、パトロールを強化したりするなど対策を講じてきた。落書きを消す作業に追われ、約22万円がかかったという。市文化財保護課は「被った損害については請求していく方針」としている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連記事