交通事故死 最少17人 群馬県の今年上半期 外出自粛で大幅減
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 群馬県内で今年上半期(1~6月)に交通事故で死亡した人は前年同期比4人減の17人で、1953年の統計開始以来、最も少なかったことが4日までに県警のまとめで分かった。人身事故の件数も同26.6%減の4316件(速報値)で、この20年間で最少。新型コロナウイルスの感染拡大防止のために緊急事態宣言が出され、外出自粛が求められた影響などで、3~6月が大幅に減少した。

 交通企画課によると、年代別の死者は65歳以上が11人、50代4人、40代と20代が各1人。状況別では、歩行中の死亡が9人と最多で、いずれも高齢者だった。死亡ひき逃げ事故で4人が犠牲になった。事故による負傷者数は26.6%減の5446人だった。

 月別の事故件数は1月913件(前年同月は1000件)、2月854件(951件)、3月807件(1071件)、4月544件(1045件)、5月508件(905件)、6月690件(908件)。外出自粛が求められた4、5月の少なさが際立った。

 近年の事故件数は2015年7520件、16年6580件、17年6229件、18年6348件、19年5880件と減少傾向。同課は「外出自粛の影響で、例年よりも減少幅が大きかったのではないか」としている。

◎交通量回復を警戒

 新型コロナウイルス感染症の外出自粛などの影響で、4、5月の交通量は例年に比べて大幅減となったが、6月に入って例年並みに戻りつつある。今月1、2日に重大な交通事故が相次ぎ、3人が死亡、1人が重体となったことを受け、県警は危機感を強め、パトロールや取り締まりを強化する。

 県警のまとめによると、国道17号(高崎市常盤町)の1日平均の交通量は4、5月は前年の約2割減となる4万2000~4万3000台程度に落ち込んだが、6月には5万台弱に戻った。同様に、国道122号(太田市石原町)も例年の2万8000台程度から2万台程度に減った後、2万7000台弱まで回復している。

 県内で11日から始まる「夏の県民交通安全運動」では(1)子どもと高齢者の事故防止(2)自転車の安全利用の推進(3)飲酒運転の根絶―の3点が重点項目となっている。

 県警は、今年は子どもの夏休みが減り、登下校の機会が増えることなどから、「地域の状況に応じ、きめ細かい対策をする」としている。

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