群馬県内各地で大雨や突風 中之条町で沢登り中の女子大学生不明
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水しぶきを上げて走る車=8日午前10時ごろ、前橋市箱田町
土砂が流入した県道道木佐山沼田線=8日午後3時ごろ、みなかみ町上牧

 群馬県内は8日、梅雨前線の影響で大気が不安定となり、昼前に大雨が降った。桐生で午前10時23分までの1時間降水量が31ミリを記録、伊勢崎では最大瞬間風速21.2メートルの突風が吹くなど荒れた天候となった。強い風雨の影響で、公共交通機関に乱れが生じたほか、中之条町の四万川ダム付近では、横浜市の女子大学生(21)が沢登り中に川に流された。

 前橋地方気象台によると、同日午前の各地の1時間降水量(最大値)は前橋30.5ミリ、榛名山(高崎)29.5ミリ、田代(嬬恋)28.5ミリなど。県内17観測地点のうち11地点で20ミリ以上の強い雨となった。最大瞬間風速は伊勢崎のほかでは、館林で21.1メートル、桐生で14.6メートルなどを観測した。

 高崎市を流れる井野川は一時、氾濫危険水位に達した。

 前橋市箱田町周辺では午前10時ごろ、強い雨により道路が一部冠水し、通行車両が大きな水しぶきを上げていた。

 同気象台によると、今後2、3日は雨が断続的に降る見込みで、避難が必要な警戒レベル4に相当する「土砂災害警戒情報」が発表される可能性もあるとしている。

◎増水した川に女子大学生不明 助けようとした男性も一時流される
 長野、岐阜両県で大雨特別警報が出された8日、前橋地方気象台は県内の一部地域に警戒レベル3相当の「大雨・洪水警報」を発表した。水難事故や河川の水位上昇のほか、道路の通行止め、鉄道の運休、停電などの被害が確認された。

 午前9時45分ごろ、中之条町の四万川ダム付近で、アルバイト先の男性3人と沢登りをしていた横浜市の女子大学生(21)が川に流されたと119番通報があった。吾妻署によると、女性は歩いて対岸に渡ろうとしたところ、流されたとみられる。助けようとした同僚の男性(34)も流されたが、自力で川岸にはい上がって無事だった。事故発生時は同町に大雨警報が出ており、水位は大人の腰あたりの高さにまで増水していたという。

 現場は同ダム近くに架かる赤沢橋から上流約600メートルの地点。吾妻署員ら45人が地上からや、県警ヘリなど2機を使って捜索したが見つからなかった。県警は9日も捜索する方針。

 一方、高崎市では午前10時半ごろ、井野川の元島名観測所で一時、氾濫危険水位を上回った。市は午前9時ごろ、周辺12の小中高校の避難所担当職員に、避難所開設に備えるよう指示。水位が十分下がったのを確認し、準備態勢を解除した。

 観測所近くの50代女性は「川沿いのサイクリングロードまで浸水していて驚いた。避難勧告が出た昨年7月の大雨が頭の中でよぎったが、すぐに水位が下がって良かった」と安堵あんどの表情を浮かべた。

 交通網にも影響が出た。みなかみ町上牧では県道道木佐山沼田線で約100メートルにわたって土砂が流出し、午後1時ごろから通行止めとなった。午前8時50分ごろ、JR吾妻線万座・鹿沢口駅(嬬恋村)に設置された雨量計が規制値に達し、吾妻線は長野原草津口―大前間で上下線の運転を一時見合わせた。JR東日本高崎支社によると、上下4本が区間運休し、約70人に影響した。

 高崎、伊勢崎、太田など少なくとも計5市町で十数件の倒木が見つかった。午前9時50分ごろから1時間半弱、藤岡市の鬼石、三波川両地区の計180戸で停電が発生。東京電力パワーグリッド群馬総支社は、電線に飛来物が接触した影響とみて調査している。

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