コロナ対策で人工呼吸器の注意点学ぶ 前橋で研修会
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器具を使った実習で理解を深める参加者

 新型コロナウイルス感染症の重症患者に対する治療態勢強化で、群馬県は23日、医療従事者向けの研修を前橋市の前橋赤十字病院で開始した。医師や看護師ら19人が人工呼吸器の利用時などの注意点を確認し、現状の県内での対応態勢について情報共有した。装置や研修内容のレベルに応じて10月まで行われ、24日は別の医療従事者が研修を受ける。

 参加者は4班に分かれ、実際の器具を用いた実習に臨んだ。患者との距離を保ちながら正確な治療をするための器具の選定や、治療時間を必要最低限に抑えるために役割分担をはっきりさせるといった注意点などを確認した。

 指導した同病院の中村光伸・高度救命救急センター長は医療従事者同士の連携強化を促すとともに「(患者と従事者の)双方の安全へ、高い危機管理意識を持って」などと呼び掛けた。

 富岡総合病院の看護師、烏山美智子さん(53)は「従事者一人一人は、その時向き合う現場しか見えないことが多い」と話し、研修によって全県的な対応が把握できるとした。

 この日、東京都内での陽性確認は300人を超過。講師を務めた群馬大医学部付属病院の医師、金本匡史さん(42)は「東京との距離を考えると、知らないうちにクラスターとなってしまう可能性もなくはない」と危機感をにじませた。

 研修は人工呼吸器のほか、エクモ(人工心肺装置)の取り扱いを習得する機会とする。各地の病院で扱える医療従事者を養成し、感染の再拡大に備える。

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