▼100年近い藩主の不在でさびれていた前橋が活気を取り戻すきっかけとなったのは、1859(安政6)年の...
2011年、東日本大震災による自粛ムードや風評被害による観光業への影響は計り知れないものでした。同年の...
新型コロナウイルスの感染者が群馬県内で初めて確認されてから、7日で1年が経過する。これまで3回の大きな...
群馬県内にあるJR駅の2019年度の1日平均乗車人数は、およそ8割の駅で前年割れとなったことがJR東日本のまとめで分かった。都市部を中心に駅利用が目立った前年から一転し、年明け以降の新型コロナウイルス感染拡大による移動自粛が影響した。同社高崎支社は出張需要の落ち込みなどが続き、先行きも厳しい状況になると見込む。
無人駅を除き、JR東が公表している29駅のデータを比較。23駅(79.3%)が前年度より下落した。
県内最大のターミナル、高崎は3万2160人(前年度比0.03%減)で5年ぶりの前年割れ。駅周辺で大型商業施設や集客施設の整備が進み、18年度は比較可能な00年度以降、最も多かった。
高崎に次いで利用の多い前橋(1.6%減)、新前橋(1.2%減)、伊勢崎(1.0%減)など18年度に最多を更新した駅も軒並み減少に転じた。新型コロナによる企業の休業や休校が響いたとみられる。
下落率が最も大きかったのは川原湯温泉(14.3%減)。中之条(6.5%減)、水上(6.3%減)、長野原草津口(2.8%減)といった観光地の最寄り駅も苦戦した。
前年より多いのは04年の開設以来、増加が続く高崎問屋町(3.1%増)など6駅にとどまった。
利用状況について、同支社は緊急事態宣言の解除以降、移動自粛が緩和され、緩やかな回復傾向にあるとしながら、「出張需要の落ち込みやテレワークの広がりなどで、全体的に非常に厳しい状況が続いている」と受け止める。JR東は新型コロナの影響が長期化する可能性から、時間帯によって運賃を変えるなど、ダイヤや運賃の見直しの検討を進めている。
県内のJR駅は53駅あり、乗車人数は駅員がいて、利用状況を把握できる駅のみJR東が公表している。