高崎芸術劇場と群響 大劇場公演のコロナ対策実演
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ソーシャルディスタンスを保つ目印に沿って入場口前に並ぶ参加者

 高崎芸術劇場と群馬交響楽団は30日、群馬県高崎市の同劇場大劇場で、新型コロナウイルス感染防止を目的にオーケストラ公演を想定したシミュレーションを実施した。県内各地のホール関係者約70人が受付での対応やリハーサルなどを視察。多くのホールで休演状態が続く中、再開時の参考にしようと、真剣な表情でスタッフの説明に聞き入った。

 実際の公演を想定、参加者全員が来場客となってシミュレーションに臨んだ。受付時に検温や健康状態の記入を行い、設置された目印に沿って1.5メートル間隔で入場口前に整列した。スタッフとの接触を避けるためチケットのもぎりは参加者自身が行い、万一の感染者判明時に来場者を特定できるよう半券には連絡先を記入。座席は定員の半数に制限し、1席ずつ空けて着席するよう誘導した。

 群響のリハーサルは1日に川崎市のミューザ川崎シンフォニーホールで開かれる公演と同じオーケストラ編成で、楽団員47人が参加。奏者間の距離を1~2メートル確保したほか、管楽器奏者の間にはアクリル板を設置するなどステージ上でのコロナ対策を公開した。

 館林市文化会館で12月に公演を予定している同市教委文化振興課の戸叶俊文課長は「入場前の並び方や退場時の誘導が参考になった。開場時間など余裕を持って設定する必要がある」と話した。

 同劇場は8月29日に大劇場で群響の親子向けオーケストラ公演を控えており、東京文化会館(上野)を視察したり、全国各地のホールのコロナ対策を調べたりして独自のガイドラインを策定している。同劇場サービス課の石川明彦課長は「本番さながらで実践でき、スタッフにとっても良い訓練になった。今後の感染状況や催し物に合わせて、最大限の対応をしたい」と力を込めた。

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